これが霊柩車? 「らしくない」ミニバンタイプが増加中 見た目の特別感は不要なのか

洋型も避ける傾向も…

 ミニバンタイプが数を増やしているのには、ほかにも理由があるようです。

 前述のように、宮型は自治体が乗り入れを禁止しているなどの理由で使用できないこともあるほか、洋型でも見た目で霊柩車とわかるため、自宅での小規模な葬儀が増加するなか「施主が近所に気をつかって利用を避けることもある」(光岡自動車)といいます。

「当社のミニバンタイプの霊柩車は、外見は一般のクルマと変わらないものの、内装の上質さが特徴です。昔の霊柩車は内部を『見せる』演出はありませんでしたが、昨今では内装の良さが喜ばれています。もちろん外装を工夫することもできますが、あまり派手なことは好まれません。今後は、故人をしっかりしたクルマで送りたいという思いが、内装に現れてくるでしょう」(光岡自動車)

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「プレミアムフュージョン」の内装(画像:光岡自動車)。

 ちなみに、光岡自動車はアジアの国々でも霊柩車を販売しており、日本以外ではやはり洋型のニーズが圧倒的だそうです。一方で、同社は扱っていないものの、宮型も海外へ輸出され、その見た目の豪華さが仏教国のモンゴルなどで喜ばれているといいます。「海外は『見た目』重視ですね」と光岡自動車は話します。

【了】

【写真】霊柩車らしくない霊柩車の「見分け方」

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コメント

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2件のコメント

  1. 先月身内の葬儀の際はロングストレッチのプリウスだった。
    あんな異様な改造車が来たら、いくら宮型でなくても強烈に意識されるよ。

  2. 最近ウイングロード?ADバン?の霊柩車を見なくなった