銀座線の電車、なんでパンタグラフがない? カギは「第3のレール」

電車の多くは、屋根上の「パンタグラフ」と呼ばれる装置から、走行などに必要な電気を得ます。しかし、東京メトロ銀座線の電車には、パンタグラフがありません。電気をどこから得ているのでしょうか。

丸ノ内線もパンタグラフがない

 東京メトロ銀座線の電車には、車体の上に電気を得るためのパンタグラフがありません。どのように電気を得ているのか、東京メトロに聞きました。

Large 20191013 01
銀座線の1000系電車。屋根上にはパンタグラフがない(2017年1月、恵 知仁撮影)。

――なぜ銀座線の電車には、パンタグラフがないのでしょうか?

 トンネル断面を縮小するためです(編集部注:かんたんに言えば、トンネルを細くするため)。地下トンネルが大部分を占める地下鉄において、トンネル断面を縮小することは、建設コストなどの観点からも大きなメリットがあります。

――では、銀座線はどのようにして電気を得ているのでしょうか?

 サードレール方式(第三軌条方式)で電気を得ています。

 サードレールとは英語で「Third Rail」、すなわち3番目のレールです。銀座線の線路を見ると、2本のレールとは別にもう1本、横側にレールが設置されています。このレールには電気が流れており、銀座線の電車はここから電気を得ているのです。丸ノ内線もサードレール方式を採用しており、車両にはパンタグラフがありません。

※ ※ ※

 東京メトロは東京都心部を中心に、全部で9の路線を運行しています。しかし、トンネル建設コストを抑えるためのサードレール方式なのは、銀座線と丸ノ内線の2路線のみ。なぜほかの路線では採用されないのでしょうか。

「他社線との直通運転を見越して路線が計画されたためです」(東京メトロ広報部)

 銀座線と丸ノ内線以外の7路線は、ほかの鉄道会社の路線と直通運転をしています。直通先の路線はすべて、パンタグラフを介して線路上空に張られた架線から電気を得る「架空電車線方式」を採用。そのため、規格を統一する必要があったのです。

【了】

【写真】電気が流れる「3番目のレール」

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス