クルマを洗車機に通す前の「予備洗い」どうすべき?機械の弱点補う手洗いのポイントは
クルマの洗車機の近くに、「予備洗い」のための手洗い洗車道具を用意している店舗があります。洗車機の弱点を補い、クルマをよりきれいにするための予備洗い、そのポイントを専門家やメーカーに聞きました。
「洗車の順番が回ってくる直前」にするのがベター
ガソリンスタンドなどで、洗車機の近くに「予備洗い」用のブラシや洗剤入りの水などが用意されていることがあります。洗車機待ちの車列が長いときなど、これらを使ってクルマ全体をあらかじめ手洗いしている光景も見かけますが、どのような効果があるのでしょうか。
「洗車ソムリエ」と呼ばれる資格の試験や講習を行う日本洗車ソムリエ協会によると、ボディに砂粒や泥などがついたままだと、それらに洗車機のブラシが当たったときに傷がついてしまう可能性があるとのこと。ただ「クルマが著しく汚れていない限りは、ボディー全体を予備洗いしても、さほど効果は期待できません。予備洗いは基本的には、洗車機のブラシが届きにくいところを補うものです」と話します。
また洗車機メーカーのビユーテー(名古屋市港区)によると、特に炎天下では予備洗い後に洗剤などが乾き、残りジミの原因になってしまうことがあるので、「できれば予備洗いは、洗車の順番が回ってくる直前に行ってほしいですね」とのことです。
予備洗いが効果的な場所としてビユーテーは、細かな隙間が多いフロントグリルや、ナンバープレート付近のくぼみ、ドアミラー付近、リアスポイラー(クルマの後部に取り付けられるエアロパーツ)の下などを挙げます。
日本洗車ソムリエ協会によると、いまの洗車機のブラシは「きしめん」のような形状のスポンジブラシがほとんど。ブラシによる傷を防止するために進化した結果ではあるものの、そのぶん、どうしても細かな隙間や凹凸のある箇所が洗いにくくなっているといいます。
ビユーテーは、「いちど洗車機での水洗いやシャンプー洗車を試して、ご自分のクルマのどこが洗えていないかを確認するとよいでしょう。次回からその箇所を予備洗いすることで、楽に洗車ができるかもしれません」と話します。
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