上野動物園モノレールが運行休止 62年の歴史にひとまず幕 都民から意見聞き今後を検討

なぜ「休止」に? 高額な車両更新費用

 このたびラストランを迎えた40形車両は、上野動物園モノレールの4代目として2001(平成13)年に登場。1編成2両のみの存在で、予備の車両はありません。

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ラストランを迎えた上野動物園モノレールの40形電車(2019年10月31日、恵 知仁撮影)。

 運営する東京都交通局ではその経年劣化にあたり、車両の更新などについて検討を重ねてきたといいます。しかし、実験的に生まれた路線を走る国内唯一の特殊な車両で製造に3年程度を要すること、車両以外にも電気関係の設備などについて大規模更新が必要であること、合わせて上野動物園全体で魅力向上に取り組んでいく必要があることから、このたびの“休止”に至り、その今後については、都民の意見を聞くなどしながら検討していくといいます。

 なお、車両の更新には18億円(8%税込)が必要という見積もりが、車両メーカーから出されています。40形導入時の4倍以上の額です。

 上野動物園モノレールの運賃は大人150円、子ども80円で、1日平均およそ3700人(2018年度)の利用者数。東京都交通局が公表している2017年度決算の概要によると、経常損益は2400万円の黒字でした。

 モノレール休止後の東園と西園のあいだには、無料の連絡バスが運転されます。

【了】

【写真】上野動物園モノレールから「空中脱出」してみた

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

2件のコメント

  1. 日車としては面倒すぎて受けたくないのかね。
    廃止されたら惜しむ声は上がりそうだけど、歩道橋もあるあの程度の距離でまだ要るか…? 出自が出自なだけに役目はとっくの昔に終えてる気がする。
    黒字ではあるみたいだけども。

  2. 維持コストが掛かるとか役目を終えたとか、どうして日本は古いモノを邪魔者扱いするのだろうか?少し手直しすればまだまだ使えるのに、某スタジアムとかまだ使えるものをわざわざぶっ壊して莫大な金をかける。
    一度なくしたらもう一度ハジメから作ったらものすごい労力とコストが要るんだからね。
    逆にもっと大胆に、予算掛けて上野駅まで繋いでしまうとかアイデア出そう。アイデアはタダだから。