「鉄道旅行の撮影術」発想と工夫、思い出がよみがえる撮り方 鉄道写真の形はいろいろ
「気になったら、とにかく撮る」
写真3は富山地方鉄道の路面電車の最後尾から見た光景です。行き交う路面電車を奥に配置し、手前にマスコンハンドルを大きくボカして入れ込みました。
続いて、写真4はもうすぐ見ごろを迎える京都、叡山電鉄の秋の風景です。貴船口駅(京都市左京区)から徒歩2~3分の場所から撮影しています。列車には光が当たっていないものの、手前の紅葉がスポットライトのように太陽を浴びて、その陰影がとても美しかったのでそこを強調して撮影しました。
この3枚はどれも三脚も使わず、首から下げたカメラでパシャパシャと撮った写真たちです。ついでにいうと写真2~3は「移動の途中で撮影した」カットです。
このように、魅力的な被写体は目的地に到着もしくは目的地から帰るシーンにも多く存在していますし、こうした臨場感のある写真はあとで見返すとその時の思い出がすぐに蘇る気がしています。
写真4は本来ならもう少し早い時間帯に撮影できれば良かったのですが、この日はあいにくの曇り空で、日が差したのが列車には日の当たらないこの時間からでした。しかし、それが功を奏した結果になりました。いずれにしても「気になったら、とにかく撮る」というのが、シャッターを切るきっかけです。
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