「鉄道旅行の撮影術」発想と工夫、思い出がよみがえる撮り方 鉄道写真の形はいろいろ

鉄道旅行中、気軽に楽しめるスナップ写真の撮影。発想と工夫次第で、より臨場感があって、見た瞬間に思い出がよみがえるような写真を撮ることも可能です。鉄道写真家の村上悠太カメラマンが、そのポイントを語ります。

その「路線らしさ」に着目して撮影する

 もう少し写真を紹介していきましょう。関東を走る鉄道のなかでも特に人気の高い江ノ島電鉄。「江ノ電」の愛称で多くの観光客に親しまれています。

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写真5。神奈川県鎌倉市の腰越付近を走る江ノ島電鉄(村上悠太撮影)。

 写真5は腰越付近(神奈川県鎌倉市)を走る江ノ電の光景です。鉄道写真というと、なるべく車両以外のものをうまく処理してクリアに見せるのがセオリーですが、この江ノ電のように街中を走るような鉄道路線では、その「路線らしさ」に着目して撮影してみるのもおすすめです。この写真を撮影したのは夕方。地元の皆さんが買い物に出かけたり、帰路についたりと街並みに人が出てくる時間帯です。その街のなかに江ノ電がいる、そんなテーマを僕は描いていたので、画面の中にクルマが大きく写り込むのは大歓迎。ただ、車両がなるべく見えやすく、見る人に「江ノ電を撮影している」と伝わる構図とピント位置には気を配っています。

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写真6。「海と踏切」に割り切って撮影した(村上悠太撮影)。

 また、江ノ電というと海に続く踏切で大人気の鎌倉高校前がとても有名です。最近では国内外からの観光客が多く集い、にぎわっています。撮影する際は場所全体が分かるような構図も良いのですが、思い切ってこの場所の魅力である「海と踏切」に割り切ったのが写真6です。ただアップにするのではなく、海にヨットが浮かぶ様子を入れ込んだことで画面のアクセントになりました。

【写真】海に続く鎌倉高校前の踏切

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