ANA平子社長「空港はスクランブル交差点」四方八方に「目」必要な空港地上係員の頂点

ANAの空港地上係員(グランドスタッフ)は約8000人。その頂点を決めるコンテストに、単純計算で上位0.16%にあたる13人が集まりました。平子社長も「四方八方に目を持っている」と、そのスキルを評価します。

ANA空港地上係員の上位0.16%

 ANA(全日空)が2019年11月1日(金)、空港地上係員(グランドスタッフ)の頂点を決める「空港カスタマーサービス スキルコンテスト2019」を、羽田空港近くの同社訓練施設「ANA Blue Base(ブルーベース)」で開催。2008(平成20)年から行われており、今回が12回目です。

 現在、国内外96空港に就航するANA。空港地上係員は、総勢およそ8000人とのこと。このたびの出場者は、海外を含む各地域からの代表者106人による予選を勝ち抜いたメンバーで、国内線担当7人、国際線担当6人のあわせて13人です。単純計算すると上位0.16%になります。

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ANA「空港カスタマーサービス スキルコンテスト2019」の出場者(2019年11月1日、乗りものニュース編集部撮影)。

 審査は、空港の出発ロビーを模したフロアで、1人あたり8分間。この制限時間いっぱいに、ANAスタッフが扮(ふん)する複数の利用者役から、日本語だけではなく、英語でも矢継ぎ早に質問などが投げかけられました。

 ANAの平子裕志社長は、出発ロビー業務の難しさについて、「私は、空港は『スクランブル交差点』だと思っています。出発ロビーの地上係員は『お巡りさん』で、四方八方に“目”を持っていなければなりません。今日出場された皆さんは、その“目”をもっていて、あらゆる方向に気遣いが見られました」と話します。

 なお今回のグランプリは、ハノイ(ベトナム)のヴ・ハイ・リンさん。海外係員のグランプリ受賞は2年連続だそうです。

【了】

【写真】本当の空港のようなコンテスト現場

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