多機能トイレ、利用マナーに問題 「必要ない人」が利用 ただ見た目で分からない場合も

駅や公共施設などで、本来の目的とは異なる理由で多機能トイレの混雑が増えていることから、行政が利用マナーについて呼び掛けています。ただ、「一般トイレを使える健常者は利用を控えて」と言うだけでは、問題は解決しなさそうです。

ハード対策だけじゃ足りない 「心のバリアフリー」必要

 このように、多機能トイレを必要とする人は様々ですが、広いスペースを取るため数も少なく、混雑するのはある意味仕方ないと言えるかもしれません。国土交通省 安心生活政策課は、今回のキャンペーンの主旨を次のように話します。

「目指すところとしては、多機能トイレを必要としない方の利用を控えていただくことですが、そもそも多機能トイレにどのような機能があるのか、知らない方も多いと思います。それを伝え、できるだけ譲り合ってご利用いただく目的があります」(国土交通省 安心生活政策課)

 ポスターでは、多機能トイレの諸機能と使用方法、また「おむつ換えシートがたたまれていないと、車いす使用者が出入りできないことがある」といった困りごとを紹介するとともに、「心のバリアフリー」を訴えています。

 これは、様々な身心の特性を持ち感じ方が異なる人々がいること、それぞれ多機能トイレの利用には時間がかかること、利用したいスペースや設備も異なる点などを理解し、互いを尊重し、理解し合おうということです。

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多機能トイレを必要とする人の例(画像:国土交通省)。

 国土交通省 安心生活政策課によると現在、一般トイレにも車いす使用者や子ども連れ、オストメイトに対応する機能を設け、多機能トイレの利用分散を図るための整備も進めているそうです。しかし、それだけでは足りないため、こうしたソフト対策が重要になると話します。

 なお、国土交通省の「トイレの利用マナー啓発キャンペーン」は、2020年「東京オリンピック・パラリンピック」に向けた内閣府の行動計画に基づく取り組みです。内閣府はバリアフリーの街づくりとともに、「心のバリアフリー」の推進を重要課題に位置付けています。

【了】

【イラストで解説】多機能トイレ「NG行為」

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