火災・停電 新幹線はどうなる? JR東海が大規模訓練 新型N700Sは送電なくても自走
JR東海が、三島車両所で「東海道新幹線 総合事故対応訓練」を行いました。新型新幹線N700Sの確認試験車も登場。地震で停電が発生したことを想定し、バッテリーで自走しました。列車火災の想定では、外国人や車いすの人の誘導・救助も行われました。
「14号車でモバイルバッテリーから出火」
出火した列車からの避難誘導や、新型車両「N700S」のバッテリー自走を中心とした「東海道新幹線 総合事故対応訓練」が、2019年11月13日(水)、東海道新幹線の三島車両所(静岡県三島市)で行われました。
列車火災の訓練想定は、上り「のぞみ」の14号車でモバイルバッテリーから出火し、非常ブザーにより駅間に停車したというもの。東京オリンピック・パラリンピックを想定し、外国人や車いすの利用客も多く乗車しています。
出火が確認されると初期消火ののち、14号車から先頭の16号車に向けて避難が始まりました。新幹線総合指令所は日本語と英語で、14号車で出火したことと、乗務員の指示に従って16号車に避難するよう放送します。車掌長は車いすの乗客を救出するとともに、パーサー(車内販売員)や警備員とともに、乗客を誘導しました。
16号車では、車両右側のドアにはしごを設置。乗客は乗務員らの指示に従い、順番に車外へ避難しました。
飛来物の除去訓練は、台風で飛んで来た物を、作業員と保守用車(クレーン)で撤去するという内容。運転再開に向けて、線路に散乱している飛来物を人力とクレーンで撤去していきました。
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