火災・停電 新幹線はどうなる? JR東海が大規模訓練 新型N700Sは送電なくても自走
停電でもバッテリーで自走する新幹線
2020年7月に営業運転開始が予定されている新型車両「N700S」には、自走用のバッテリーが搭載されます。このバッテリーを使った訓練も行われました。
想定は、静岡地方で起きた強い地震により東京~名古屋間が停電したというもの。駅間に停車したN700S確認試験車は、近くの駅(に見立てた車庫)までバッテリーで走ります。
訓練がスタートすると、走り出したN700S確認試験車は車内が突然暗くなり、緊急停止しました。原因が停電と判明すると、車掌は「現時点で停電の復旧見込みが立たないため、この列車は、最寄り駅までバッテリーにて走行いたします。これからバッテリーで走行するための切り替えを行います」と放送。その後、列車はゆっくりと走り出し、駅に到着しました。
「東海道新幹線 総合事故対応訓練」は、JR東海が大規模災害や不測の事態に備え、各社員の連携力強化や技術力向上、若手への技術伝承を目的に、定期的に行っているもの。今回はおよそ1200人が参加しました。
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