「バスガイド」の仕事を聞く 常に持ち歩く「七つ道具」 勤務内容&その魅力とは?

「お礼のお手紙は宝物です」

――一度乗ったお客さんのことは覚えているものですか?

 どうでしょう、覚えていると思いますよ。常連の方はほかの場所でお見掛けしても分かりますし、きっと誰でも覚えていられるようになると思います。ガイドは朝、ご乗車いただいてから最初の降車場所までのあいだに、その日のお客様全員の顔を覚えるよう心がけています。

 あとからお礼のお手紙をいただくこともあって、それは宝物ですね。たくさんのお客様にお会いしながら、美味しいものを食べられたり、宿泊ツアーでは各地の温泉に入れたり、楽しい仕事だな、と思っています。

――バスガイドになりたい、という人は、どんな準備をしたらいいでしょうか?

 まずは何をするにも必要なのは体力ですから、風邪などひかないよう、体調管理の仕方をつかんでおいてほしいですね。あとは何があってもめげない心と、おもてなしをするために「自分がどんな風にしてもらったら嬉しいか」ということに気付ける感受性を持ってほしいです。幅広い世代の方と会話する経験もあるといいですね。

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新人研修は厳しいものの、最初は全員が寮生活ということもあり「同期との結束は強くなりました」と振り返る吉塚さん(2019年10月15日、乗りものニュース編集部撮影)。

※ ※ ※

 穏やかな笑顔で包容力があり、「吉塚さんの旗ならどこまでも付いていきたい!」と思わせる魅力にあふれていました。

●「バスガイド」のお仕事:株式会社はとバス 吉塚里美さん
・夢実現力:☆☆☆☆☆台
・美声指数:☆☆☆☆☆台
・記念写真経験値:☆☆☆☆☆台
・リサーチ・フットワーク:☆☆☆☆☆台
・顔認知能力:∞台(驚異的!)

【了】

【写真】門外不出! 企業秘密のカタマリ「はとバスのガイド教本」

Writer: 大西紀江(ライター/編集者)

静岡・伊豆出身のライター、編集者。乗りものオタクの総本山ともいうべき某出版社の編集を経て、フリーランスに。以来、自動車を中心に模型から時計まで、幅広く執筆&編集を手掛ける。象の調教師の免許あり。

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