救急車「サイレン鳴らさず来て」OK? 「近所迷惑」「目立ちたくない」とき どうすれば

近所迷惑になるから通報がためらわれる…そんなときは?

 通報時に「サイレンを鳴らさないで来てほしい」との要望は少なくないようで、多くの消防当局のウェブサイトにおいて、それが不可である旨が説明されています。ある消防本部では、「通報時にサイレンを鳴らさないでと言ったのに、家の目の前まで鳴らしてきた」などと、後日に怒りの電話が消防署へ寄せられることもあると紹介。そのうえで「救急車はタクシーではありません」「本当に緊急性のある人のためにあります」としています。

 その一方、「救急車が近づいたときに手を振るなどの合図をし、隊員が現場の特定と周囲の安全を確認できればサイレンを停止する」「夜間などで交通量が少なく支障がないと判断されれば、音を小さくして走行する」などの対応を紹介しているケースもあります。

 ただ、なかには「目立ちたくない」「近所迷惑になる」との考えから、救急要請そのものをためらってしまう人もいるかもしれません。総務省消防庁によると、そうした場合は電話で医師や看護師などのアドバイスを受けられる「救急安心センター」(電話番号「#7119」)を活用してほしいとのこと。もしかすると、その症状が一刻を争うケースの可能性もあるからです。

 救急安心センターは、救急車の適正利用を促す目的で国が全国展開を推進しているものですが、総務省消防庁によると、隠れた重傷者を発見し、手遅れにならないよう救急搬送につなげることも重要な役割だといいます。

【了】

不要な場合も多いという救急車出動 どのくらい増えているのか?

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コメント

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3件のコメント

  1. 以前父親(今は元気ですが)が救急車で運ばれたと聞いた時
    母親に聞くとやはり住宅街の中だから
    サイレン控えて欲しいって言うと
    控えてくれたと言ってました

  2. サイレンを鳴らさないわけにはいかないけど、環境音に合わせて柔軟に音量を調整出来るようにした方が良いと思う。

  3. 救急車のサイレンに文句言う人がいるんですかね。信じられん。自分はいつも消防署の人に感謝しつつ、自分が健康であることに感謝してサイレン聞いてます。