関西でおなじみグランシャトー そこは駅だった 鉄道で分断されていた大阪・京橋の過去

歓楽街としてにぎわう大阪・京橋。その中心部にある総合レジャービル「グランシャトー」は、かつて京阪電鉄の京橋駅があった場所に建っています。当時は地上を何本もの鉄道が通っていて、街は線路により分断されていました。

線路と駅が消え、「グランシャトー」ができるまで

 1931(昭和6)年には現在の「グランシャトー」の位置に駅が移転しましたが、貨物線を含め東西に走る多くの鉄道路線が、南北の移動を困難にしていました。しかも京阪本線は、京都側は京橋の手前まで複々線・高架化が完成していたため、電車は上下線のホームしかない京橋駅の手前で詰まります。戦時中に大きな被害を受けた京阪は、京橋近辺の高架化になかなか着手できないまま、市街地化が急速に進んでいました。

 また、最大の問題は「開かずの踏切」でした。京橋駅西側の踏切は、電車の本数の多さでなかなか開かないうえ、乗り換え客などで人通りが多く、朝晩には人波で踏切の遮断棒が降りなくなるほど混雑したといいます。当時はいったん近くの広い場所に乗客を集め、係員の指示で一斉に移動する方法が試されるなど、歩いて移動することが困難な状況は、戦後20年以上も続きました。

Large 20191127 01
当時の踏切があった周辺。現在の「グランシャトー」の北西角周辺(宮武和多哉撮影)。

 1969(昭和44)年、南側に複々線の高架が完成し、地上の京橋駅と踏切はようやく廃止されました。駅ビルは取り壊され、その跡地に完成したのが「グランシャトー」だったのです。サウナ、キャバレー、中華料理店などを5階建てのビルにぎゅっと詰めた総合レジャービルは、まだバラック建ての多かった京橋のなかでも異彩を放ち、京橋の名物としてあっという間に定着しました。

 その後、関西全域で夜遅くの天気予報前後にCMが放送され、一度耳にすると忘れられないCMソングのみならず、「15秒CMは30秒バージョンを早送りしただけ」など、その独特さで存在が知られるようになりました。

【地図】緩やかにカーブした道路は線路の名残り

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. 「グランシャトー」のCMなんて深夜だけでほとんど放映されていないし、いまどき知ってる人も少ないと思う。アウェイならこと細かく確認してから書けとまでは言わないが、誰でも知っているというのはいまどき過言と言える。

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  3. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  4. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  5. ウクライナ軍の「1000機の無人機」がモスクワの製油所を襲撃!“タンクが吹き飛ぶ瞬間”を捉えた映像を大統領が公開 今後の影響は?
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス