潜水艦にプール!?「軍艦の意外なリフレッシュ設備」5選 長期航海中の士気低下を防げ!

原子力空母は5000人強が暮らす「小さな町」

 アメリカ海軍の原子力空母は、ひとつの町にたとえられるほどの乗員数を誇ります。主力のニミッツ級では空母の乗員数だけで約3200人、これに加えて作戦行動時は艦載機部隊の約2500人が乗り込むため、合計で約5700人にもなります。そうしたこともあり、空母の中には教会やテレビ局、新聞印刷所、そして専用の郵便局が設置されています。

クリスマスシーズンは忙しい空母の郵便局

 空母内にある郵便局は、アメリカ海軍の正規軍人による運営で、アメリカ本土や海軍基地とは、空母に発着艦可能なC-2「グレイハウンド」輸送機で結ばれます。これにより、手紙や書類だけでなく小包み荷物も迅速に手配可能です。

Large 191210 warship 03

拡大画像

原子力空母「ニミッツ」の艦内郵便局。艦内設備の維持管理を担う管理科の下、運営される(画像アメリカ海軍)。

 ちなみに、海上自衛隊も艦内郵便局は設置しています。前述の砕氷艦「しらせ」が南極観測任務につく際は、「しらせ」艦内に郵便局分室が開設されます。また1991(平成3)年の海上自衛隊掃海艇部隊のペルシャ湾派遣時には、掃海母艦「はやせ」ほか、4隻の掃海艇に同行した補給艦「ときわ」の艦内に、派遣隊員と留守家族の連絡用に郵便局が設置されました。以後、自衛艦がインド洋に派遣された際などに、適宜、艦内郵便局が開設されています。

【了】

【写真】イギリス艦「アルビオン」の伝統的艦内パブ

Writer: 柘植優介(乗りものライター)

子供のころから乗り物全般が好きで、車やバイクはもちろんのこと、鉄道や船、飛行機、はたまたロケットにいたるまですべてを愛す。とうぜんミリタリーも大好き。一時は自転車やランニングシューズにもはまっていた。

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

1件のコメント

  1. 日本の艦には慰安所があります。