強化型「日本仕様ジャンボ」も飛んでいた 「日本と関わりが深い旅客機」3選
ハイテクな日本仕様「ジャンボ」も 日本に深いかかわりの新鋭機も
日本国内仕様の「ジャンボ」はこれだけではありません。
日本市場用「ハイテクジャンボ」ボーイング747-400D
ボーイング747-400Dは、1991(平成3)年に初飛行。747SR型機の後継として「ハイテクジャンボ」ことボーイング747-400型機をベースに開発されたもので、同様にJALがローンチカスタマーとなっています。末尾の「D」は「Domestic(国内)」を意味しています。
標準型の747-400型機は、主翼先端が跳ね上がっている「ウイングレット」が大きな特徴ですが、747-400「D」型機はそれがありません。国内線では「ウイングレット」の設置理由である、燃費向上の効果が低いという理由だそうです。このほか、747SR型機と同様、車輪などの降着装置や機体構造が強化されています。
1号機はセントレアにある、ボーイング787-8
日本の航空会社がローンチカスタマーとなった飛行機はほかにも、ボーイング767-300型機(JAL)などがあるものの、特に日本と関わりが深いのは、ボーイング787-8型機です。ANAがローンチカスタマーとなり、2004(平成16)年に開発がスタート。現在は派生型の787-9などもあり、ANA、JALともに主力の飛行機です。
胴体に新素材を採用し、燃費効率などの経済性を重視した飛行機ですが、パーツの多くが日本で造られている準日本製の飛行機であることもポイント。なかでも中部地方のパーツ生産比率が多いことから、初号機は中部国際空港セントレアに併設されたテーマパーク「フライト オブ ドリームズ」に寄贈されています。
ちなみに、中部空港には造られた787シリーズのパーツをアメリカへ運搬するため、「ジャンボ」を改造した世界でも4機しかない特別輸送機「ドリームリフター(ボーイング747-400LCF)」も飛来します。
【了】
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