広がる「車線削減・歩道拡大」の流れ 効果あったのか? 先駆者「京都」の結果と狙いは

「車両減、歩行者増」で経済潤う?

――歩道の拡幅は、どのような効果をもたらしているのでしょうか?

 四条通は工事前と比べて、通行車両の総数がおよそ4割減、周辺道路でも1割から2割減少しています。歩きやすくなった四条通は、歩行者の数も増えました。当然、周辺の経済にも影響しているでしょう。

――渋滞対策などは行ったのでしょうか?

 確かに工事が完了した当初は渋滞も発生し、批判的な報道も多かったです。逆にそれが「クルマで近づかないほうがいい」という印象を世間に与え、車両の減少に影響したかもしれません。また今回の施策に際し、ほかの道路へしわ寄せが行かないよう、自家用車から公共交通へ乗り換えるためのパークアンドライド駐車場を市内に整備するなど、全市的に車両の流入を抑制する策を取りました。ハード面の渋滞対策はこれくらいで、工事が完了したあとは公共交通の利用を促すソフト対策が中心です。

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車線削減・歩道拡幅は地方でも。福井県敦賀市では国道8号の市街地区間で工事が行われている(画像:福井河川国道事務所)。

※ ※ ※

 前出の神戸市 三宮駅前では、歩道空間を拡大し、周辺に点在する駅どうしをつなぐことで、公共交通を乗り換えやすくすることに主眼が置かれています。また、完全歩道化が構想されている大阪の御堂筋は、人が集まる空間を作り、街の賑わいを創出することが目的です。

 京都市都市計画局によると、四条通における1.1kmの歩道拡幅には、10年の歳月を要したといいます。地元や交通機関、運送業界などとの調整も容易ではなかったそうですが、このような「道路空間の再配分」を含めて歩きやすい街をつくることが、中長期的にも重要な視点だと話します。

【了】

【イメージ】御堂筋「6車線→完全歩道化」 三宮駅前「10車線→3車線」

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