QRコード決済 ICカードが普及した鉄道で広がるか? 鍵はSuicaシステムのクラウド化

高輪ゲートウェイ駅に導入される新型自動改札機には、新たにQRコードの読み取り部が追加されます。紙でも画面表示でもよいQRコードはICカードと違い、それ自体には情報を書き込めません。Suicaシステムのクラウド化がカギを握ります。

自動化された駅業務 すべてICカード化は難しい

 昔は鉄道利用時、窓口できっぷを買い、改札で駅係員にハサミを入れてもらい、下車時も駅員にきっぷを渡していました。鉄道事業者はこれらの駅業務を省力化するために機械化を進め、まずは入場券や単距離の乗車券の発売を、有人窓口から自動券売機に切り替えました。続いて自動券売機で発行するきっぷに磁気などでデータを入れることで、自動改札機で読み取って処理できるようにしました。

 JR東日本は、1990(平成2)年から本格的に首都圏で自動改札機の導入を進め、2001(平成13)年にSuicaを導入。これにより駅業務は大幅に省力化され、また自動券売機の台数も大幅に削減することに成功しました。

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駅の自動券売機。最近は多機能タイプも増えている(2019年4月、伊藤真悟撮影)。

 もうひとつICカード導入で実現したのが、自動改札機のコストダウンです。磁気券への読み取りや書き込みを行う自動改札機は、接触部や可動部が多数ある精密機械の塊で、製造コストとメンテナンスコストともに多額の費用がかかります。一方、ICカード専用の自動改札機は、カードと通信するリーダー・ライター部があれば作動します。

 すでに都市部では鉄道利用の多くがICカードに移行し、磁気券の利用は少なくなりましたが、磁気券という仕組みが残る限り、現行の自動券売機と自動改札機を完全に廃止することはできません。

 磁気券の廃止にあたっては、すべての乗車券をIC乗車券に置き換えるという考え方もあります。しかしチャージ残高や使用履歴など様々な情報をカード本体に保持し、データを直接読み取り、書き込みをするICカードは、高速の無線通信が可能なだけでなく、セキュリティにも配慮した構造にする必要があります。

【画像】QRコードに対応した新型自動改札機

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コメント

1件のコメント

  1. なんかこれ新規感強いけど、鉄道におけるQRコードを用いた乗車方法は既に東武東上線のTJライナー専用改札で導入している。こちらは乗車券ではないけど、QRコードを用いてる点としては実績があるのでその延長線上で東武では導入が早そうだし、東武がこの技術を開示すれば他社でも導入が早く進みそう。

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