路上のパーキングメーター10年で25%減 低い利用率 時代に合った用途へ転換も

パーキングメーターの撤去後はどうなっている?

 パーキングメーターが数を減らしているのは、単に駐車場が増えているからだけではありません。

 2011(平成23)年には警察庁の方針により、自転車における車道走行ルールの厳格化が図られましたが、その一環として警察庁は、利用の少ないパーキングメーターを撤去し、自転車レーンの整備を推進することとしています。また、不足する物流ドライバーの負担を軽減すべく、パーキングメーターを貨物専用としたり、そのスペースを短時間の荷さばき場にしたりするケースもあります。全国の自治体において、パーキングメーターのあり方を見直し、こうした新たな需要に対応する動きが進んでいるのです。

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バイクもパーキングメーターを利用できる(画像:日本二輪車普及安全協会)。

 ただ、この動きは特にバイクにとっては影響が大きいかもしれません。バイクは自動車用のコインパーキングを利用できないことが多く、特に都市部では駐車場が足りないといわれています。バイク駐車環境の整備に取り組んでいる業界団体の日本二輪車普及安全協会はウェブサイトで、パーキングメーターはバイクも利用できることを案内していますが、これが減っているわけです。

 日本二輪車普及安全協会によると、諸外国では車道の一画に設けられたバイクの駐車スペースが多く見られるものの、日本でパーキングメーターのスペースをバイク駐車場に転換したような事例は少ないそうです。

【了】

【写真】パーキングメーター撤去 自転車レーンにした例

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