路線バス「3扉車」なぜ消えた? 前扉に中扉に後扉 乗降スムーズなどメリットあるが…
3扉車、なぜなくなった?
――3扉車は、なぜなくなっていったのでしょうか?
2000(平成12)年に施行された交通バリアフリー法を機に、メーカーが製造しなくなったようです。当社では3扉のノンステップバスは導入しておりません。
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3扉のノンステップバスは1990年代の低床バス黎明期に存在はしたものの、構造が特殊なこともあり普及せず、その後は現在のような2扉のノンステップバスが主流になっています。
なお、関東バスが保有する3扉車最後の1台は、路線バスとしては都内でも最古参級の車両です。すでに通常運行はしておらず、最近はイベントで公開するのみだといいます。
ちなみに関東バスの車両を含め、都市部のバス事業者が保有していた3扉車の一部は、地方の事業者へ移籍しています。ただし後扉が締め切りになっているケースも少なくありません。
【了】
20数年前、国産商用車メーカーが初めてノンステップバスを発表したときは、3扉でノンステップにできる構造で、実際に三菱ふそう、日野、日産ディーゼルの3社が製造販売しました。
しかし、3扉でノンステップにするには駆動部に従来の大型トラックと共通ではなく専用の部品を使わなければならず価格が上昇すること
国内最大のバス会社西鉄は当時、西日本車体工業という子会社が傘下にあって西鉄以外のバス会社にもバスを製造販売していたが
専用部品を使うノンステップバスに対応できなくて、後ろ半分は昔のままの”前だけノンステップバス″を製造販売、価格が安くできたことでバス会社はみんな”前だけ”仕様を選ぶようになり
商用車メーカーも”前だけノンステップバス”しか製造しなくなったので後ろがノンステップにできなくなり
3扉バスは消えたのです。
都バスからフルフラットバスが出たのだから、3扉のバスを復活して欲しい。