「加湿機能つき飛行機」増えているワケ ボーイング787とエアバスA350 なぜ可能に?
湿度を上げられた理由とは メカニズムをパイロットに聞いた
これらのモデルで加湿機能を備えることができたのは、胴体の素材が変わったからです。これまでの飛行機の胴体はおもに、超々ジュラルミンなどの錆びやすい金属でできていたのに対し、先述のふたつのモデルでは、錆びづらい複合素材(カーボン素材)が使われているため、これまでより客室湿度を上げることができるといいます。
ではこれらの飛行機の客室で採用されている「加湿器」はどこに備わり、どういった方法で客室に湿度が供されているのでしょうか。
とある航空会社のボーイング787型機パイロットによると、「加湿器」に相当するシステムは、空調を作る「エアコンパック」のなかに組み込まれているそうです。そのため一般の利用者が、その姿を見ることはできないと話します。
また、787型機で採用されている加湿機能のメカニズムは、おもに客室内の空気中の水分を利用したものだと話します。これを浄化したのち、客室へ送りこむエアコンの空気に混ぜ、湿度を上げているそうです。
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