「加湿機能つき飛行機」増えているワケ ボーイング787とエアバスA350 なぜ可能に?

飛行機の客室は湿度が低いことが長年の課題で、これにはやむを得ない理由がありました。ところが近年製造された一部モデルには、この課題の改善が見られます。その「加湿器」に相当する機能、どこでどのように稼働しているのでしょうか。

従来機には致命的な客室内の「湿度」

 飛行機のなかで過ごすうえで、長年の課題とされてきたもののひとつとして挙げられるのが、湿度の低さでしょう。上空での客室内の湿度は5%から10%前後といわれており、長時間のフライトでは、目の乾き、乾燥による肌のかゆみ、メイクなどに影響を及ぼすとされています。また長時間のフライトでは、時差ボケの一因ともいわれています。

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JALのA350型機。高い湿度の客室をセールスポイントとしている。その奥はB777型機(2020年1月、乗りものニュース編集部撮影)。

 機内が乾燥しているのは、やむを得ない理由があります。機内の気温はおおむね摂氏25度前後ですが、その一方で飛行機の巡航高度である上空1万mの外気は、摂氏マイナス30度を下回ります。もし機内の湿度を高くしてしまうと、冬の窓ガラスが気温差で曇るように、機内で結露が発生しやすくなるため、常にエアコンでいう「除湿モード」にしておく必要があります。

 機内での結露は、快適性が損なわれるという問題もありますが、何より金属でできた機体が錆び強度が弱まるという、安全面での深刻な問題に直結します。

 ところが、これまでの常識に変化を起こすモデルが出現してきています。2009(平成21)年に初飛行したボーイング787型機、および2014(平成26)年に初飛行したエアバスA350型機です。これらのモデルは、客室の加湿機能に相当するシステムを備えており、従来機より高い20%前後まで湿度を上げられるとしています。

【写真】湿度改善だけでなく 明るいLED照明も投入のA350&B787の客室

 
    
 
    

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