教習したけど忘れがちな運転行為5選 踏切窓開け ポンピングブレーキ… 必要性は?
ハンドル握る位置、昔は「10時10分」いまは?
ハンドルを握る位置も、教える内容が昔と変わっています。
ハンドルを「10時10分」の位置で握る
ハンドルを水平よりもやや上、時計の針にたとえれば「10時10分」の位置で握ると教わった人もいるかもしれませんが、平和橋自動車教習所では現在、乗用車であれば10時10分よりもやや下の「9時15分から10時10分のあいだ」と教えているそうです。
フジドライビングスクールの田中さんによると、「10時10分」は油圧でハンドル操作を補助するパワーステアリングがなかったころ、ハンドルをたくさん回すうえで力の入りやすい位置だったと説明します。
しかし、パワーステアリングが当たり前に装備されている現在のクルマでは、むしろハンドル操作の正確性が重要になるといい、基本的には「9時15分」がよいと話します。ただし厳密な決まりはなく、人によっても、運転する環境によっても適正な位置は異なるそうです。
信号のない横断歩道での一時停止
信号機のない横断歩道を歩行者が横断しようとしている場合、クルマは一時停止しなければなりません。平和橋自動車教習所は、このことも多くのドライバーが忘れがちだといます。
違反した場合は、「横断歩行者等妨害」として罰則の対象ですが、一時停止しないドライバーが8割近くに上るというJAF(日本自動車連盟)の調査結果もあります。実際、自動車対歩行者の死亡事故は、その約7割が道路横断中に発生していることもあり、全国でこの「横断歩行者等妨害」の取り締まりが増加しているそうです。
※ ※ ※
このほかドライバーが違反しがちな行為として、平和橋自動車教習所は「黄信号を通過すること」も挙げます。
道路交通法で黄信号は、「停止位置をこえて進行してはならない」、ただし「安全に停止することができない場合を除く」とあります。平和橋自動車教習所によると、「この例外のほうを都合よく解釈するドライバーが見られます」とのこと。安全に停止できるにも関わらず黄信号で進行した場合は信号無視となり、「検定では一発アウト」だそうです。
【了】
コメント