無人駅の秘境駅に「駅弁」 新型コロナに対抗 スイッチバックとループ線の肥薩線大畑駅
東京で腕を磨いた細谷シェフ 2万円の駅弁の中身とは
2万円の駅弁は、こちらも囲炉裏で焼かれた600gの牛ヒレ肉が丸ごとと、見た目も鮮やかなたっぷりの野菜サラダ、そしてステーキ用ソース、サラダ用ディップ、レモンピューレが添えられています。ヒレ肉は柔らかいので、自宅のフォークやナイフで食べる直前に切り分けてほしいとのことです。
駅弁を考案して作り上げた細谷将嗣シェフは北九州の出身で、東京などで腕を磨きました。「新型コロナウィルスの影響で暗い世のなかになっているので、この駅弁で明るくハッピーになっていただければうれしいです」と話します。
駅弁は前日17時までに予約が必要ですが、当日でも素材に余裕があれば応対してくれるそうです。駅弁販売の時間は11時から15時。また人吉市とその周辺には配達も可能で、大口注文であれば熊本市内へも配達できるそうです。
レストランは3月31日(火)まで休業中なので、駅弁を店内でいただくことはできませんが、列車のなかはもちろん、きれいな空気の流れる駅のベンチや、これから見頃を迎える駅脇の桜並木の下でいただくのも、ぜいたくかもしれません。また、ハレの日が続くこの時期にも喜ばれる食事になることでしょう。
【了】
Writer: 皆越和也(フォトライター)
1961年熊本県人吉市生まれ。東京の編集プロダクション、出版社、PR代理店等で四半世紀ほど編集者、ライター、カメラマンなどの業務に携わり、2010年よりフリーのフォトライターに。2011年より拠点を熊本市へ移し国内外で活動中。
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