「路線バス本数かなり多い区間」東日本3選 多すぎて時刻表に書けない? 続々連節バス

バスの多さを活かした「鉄道・バス乗り換え」 田園都市線の「痛勤」解消へ

 国道246号の三軒茶屋〜渋谷駅間は、地下に鉄道(東急田園都市線)が並行しています。同線の混雑率185%にも及ぶ朝の「痛勤」を解消する手段として、東急が利用者へ提案したのは「鉄道とバスの乗り換え」でした。最混雑区間である池尻大橋~渋谷間で有効な定期券を持つ利用者を対象に、平日朝のみ、三軒茶屋駅や池尻大橋駅からバスへ乗り換え、渋谷駅まで利用できるようにしたのです。

 この区間なら、ほぼ待たずにバスに乗れるだけでなく、渋谷駅の南西側に位置する大規模オフィスビルなどへ、渋谷駅まで行かずに最寄りバス停から向かうことができます。

 もともと2016年に期間限定で実施されたこの施策は、「時差通勤推奨」「早朝利用優遇」など、田園都市線の混雑解消に向けた数々の取り組みのひとつとして定着しました。なお、同サービスを利用するには鉄道の定期券購入時に手続きが必要です。

※ ※ ※

 全国の「路線バスがどんどん来る区間」には、それぞれの事情があります。「待たずに乗れる」のはありがたいことですが、全国的に路線バスの乗務員不足は深刻な状況です。沖縄や新潟などでは、鉄道の延伸やターミナルの整備にともない、バスの本数や走行時間を減らす試みが実施されているなど、より効率のよいバス路線のありかたも模索されています。

【了】

※一部修正しました(3月17日15時20分)。

【写真】バスが多すぎて書けない? だいぶ省略された時刻表

Writer: 宮武和多哉(旅行・乗り物ライター)

香川県出身。鉄道・バス・駅弁など観察対象は多岐にわたり、レンタサイクルなどの二次交通や徒歩で街をまわって交通事情を探る。路線バスで日本縦断経験あり、通算1600系統に乗車、駅弁は2000食強を実食。ご当地料理を家庭に取り入れる「再現料理人」としてテレビ番組で国民的アイドルに料理を提供したことも。著書「全国“オンリーワン”路線バスの旅」など。

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コメント

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5件のコメント

  1. 1路線として、一日に最も多くの本数が走る路線ってどこなんでしょうね?
    近所の路線はかつて日本全国の中で最も多く走行してる路線だったらしいですが...。

  2. 昔、東武バスの大宮~上尾間の時刻表が
    「7~10分間隔」って出ていたなぁ。
    単に書くのがめんどくさかったのか?(笑)
    今は時刻表もプリントアウトされる時代、
    実用性はともかくスペースが許す限り全便表示するところが多くなりましたね。

    • ○~○分間隔での表示ではシステムからの出力時に特別処理が必要なので、
      難しいことをせずにそのまま全便表記するんでしょうね。

      つまり、今と昔で「めんどうくさい」が逆になってる

  3. 1時間に約100本の「平塚駅北口」も単独駅としては中々だと思います。
    四ツ角→平塚駅北口が7時台68本、8時台75本、
    銀座通り→平塚駅北口が7時台30本、8時台23本。
    両路線は合流するので、7時台と8時台が共に98本/hとなっています。

  4. ww