新幹線の車内 換気はどうなっているのか? 窓は開かないが… 新型コロナ対策は

初代新幹線0系では違っていた車内換気

 ちなみに初代新幹線0系(1964年登場)の初期車両は気密構造でしたが、車内の気圧変動対策のため、換気についてはトンネルに入ると吸排気口を閉じ、一時的にそれを停止するしくみでした。

 しかし、トンネルの割合が約50%の山陽新幹線開業にともない、換気中断が長くなってしまうため、0系は途中からトンネル走行中も連続的に換気する新開発のシステムに進化。以後の新幹線車両も、そうした形になっています(東海道新幹線のトンネル割合は13%)。

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N700系普通車の車内。荷棚の下に空調の吹出し口がある(恵 知仁撮影)。

 なおJR東海によると、以前から日々の車内清掃で、一般的に殺菌効果のあるアルカリ性電解水による清掃を行い、客室内の衛生管理に務めているほか、洗面所に液体せっけんを設置。それに加え新型コロナウイルス対策として、利用者の手が触れやすいトイレのドアノブなどについて、消毒液(次亜塩素酸ナトリウム液)を用いた清掃を、2月28日から基本的に毎日実施しているそうです。

【了】

窓が大きい! かつて存在した新幹線の2階建て食堂車

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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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