海自唯一になった非イージス対空護衛艦「しまかぜ」の未来は 昔ながらの旋回式発射機

レーダーにしてもミサイル発射機にしても、近年では対応時間を短縮するために動きの少ないものが主流になっています。海上自衛隊の護衛艦が搭載する各種装備も同様であり、冷戦時代に作られたものは姿を消しつつあります。

「しまかぜ」が護衛艦から外れるまであと1年

「しまかぜ」は、レーダーも旧来のもので、全周旋回するレーダーを装備しています。「こんごう」以降のイージス艦は、艦上構造物、いわゆる艦橋の4面に8角形のフェイズド・アレイ・レーダーを備えており、これで360度を警戒できるため、回転するのは、おもに小型の航海用レーダーぐらいしかありません。しかし、それ以前の「しまかぜ」までは、ほとんどのレーダーが回転するものでした。

 特に、前部マストに装備した黒色の平板状のレーダー「SPS-52」と、後部マストに装備した網状のレーダー「OPS-11」は、「しまかぜ」が搭載護衛艦として最後になります。

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艦首に装備されたMk.13ミサイル発射機(柘植優介撮影)。

 このほかにも、艦の前後に装備する5インチ単装速射砲は、海上自衛隊最後の有人砲です。「しまかぜ」を除いた現役の護衛艦はもちろん、補助艦と呼ばれる各種支援艦も含めて、現在運用されている艦載用速射砲のほとんどが砲塔内を無人化したものであり、砲塔に隊員が乗り込んで操作するのは「しまかぜ」が最後です。

 このように、いまや海自唯一となった装備を複数備える「しまかぜ」ですが、同艦も2021年3月には、現在、艤装中の最新イージス艦「はぐろ」と入れ替わりで、護衛艦から外れ練習艦に姿を変えます。

 なお海上自衛隊全体の傾向として、護衛艦の低視認化の観点から、艦首の艦番号を従来の白色から目立ちにくいライトグレーに変え、煙突上部やマストも従来は汚れが目立ちにくい黒だったのを、船体と同色のグレーで塗るようにしています。

 ひと足先に練習艦になった「はたかぜ」を見てみると、練習艦への改装にあたってそのような塗り替えが行われているため、おそらく「しまかぜ」も同様の塗装変更を受けるでしょう。黒や白が部分的に入った船体を見られるのも、2020年度いっぱいというリミットが近づいています。

【了】

【写真】有人艦載砲も「しまかぜ」が最後

Writer:

子供のころから乗り物全般が好きで、車やバイクはもちろんのこと、鉄道や船、飛行機、はたまたロケットにいたるまですべてを愛す。とうぜんミリタリーも大好き。一時は自転車やランニングシューズにもはまっていた。

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コメント

1件のコメント

  1. ダセー艦だな早く処分しろよ

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