自動車ナンバープレートの手数料 地域差なぜ? 新ご当地ナンバーも1000円以上の差

ナンバー交付手数料の違いは「数」の違い?

 ナンバープレートの業界団体である全標協(全国自動車標板協議会)によると、「一概には言えませんが、一般的に自動車の保有台数が多い都市部、つまり『ナンバープレートがたくさん出る地域』は、手数料も安くなる傾向があります」と話します。

「ナンバープレートの交付業務は、認可を受けた地域の民間団体が国に代わって行っています。それぞれ独立採算制をとっており、手数料については地域の状況を考慮しつつ、儲けすぎず、損をせずという範囲で設定し、それを所管の運輸局が認可する形です。広い地域で手数料を合わせているケースもあれば、同じ運輸局の管轄内で異なることもあります」(全標協)

 たとえば、関東では地方版の図柄入りナンバープレートよりも、オリンピック・パラリンピックナンバーのほうが安く設定されている点は、「『東京』オリンピック・パラリンピックですから、当然ながら東京近辺で多く交付されると想定したもので、現に申し込みも関東に集中しています」とのこと。

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2020年5月から交付される「高松」の図柄入りナンバープレート。交付手数料は中板で8680円(画像:国土交通省)。

 また、地域ごとの自動車の保有台数だけでなく、沖縄など離島が多い地域は特に、プレートの運搬など諸々のコストのため、手数料が高めに設定される傾向だそうです。

 一方、番号希望のないナンバープレートは作り置きのものを順番に交付するのに対し、希望ナンバーはいわば「受注生産」になるため手数料が高く設定されていますが、地域によっては、番号希望なしの交付手数料を高くしつつ、希望ナンバーの手数料を低めにするなど、それぞれの判断があるといいます。

【了】

【一覧】地域でけっこう違う「図柄入りナンバー」交付手数料

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