史上最大の飛行機An-225「ムリヤ」 中国~欧州輸送の任に就く 新型コロナ関連で

An-225 今回のミッションで積まれた貨物量は?

 このAn-225「ムリヤ」は、巨大な積載容量から、有事の際の救援輸送などを多く担当してきました。日本への飛来はこれまで2回で、直近では東日本大震災が発生した2011(平成23)年3月25日、フランスから救援物資を搭載し、成田空港へ降りています。

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カーゴドアを機首に備えるアントノフAn-225「ムリヤ」(画像:Helmuts Rudzitis[CC BY-SA〈hhttps://bit.ly/3eHhtsA〉])。

 アントノフによると、新型コロナ流行を受けた今回の救援輸送でAn-225は、中国の天津から、カザフスタンのアルマトゥイを経由し、現地時間2020年4月14日(火)にポーランドのワルシャワへ到着しています。約100tの医薬品や検査用試薬、医療用マスクなどの援助物資を、全スペースの6分の5にあたる約1000立方メートルに積載した輸送飛行だったそうです。

 航空機追跡サイト「フライトレーダー24」によると、An-225はこのほか天津からヨーロッパ地域へのフライトを、4月23日(木)までに2往復実施しており、いずれも救援輸送と見られます。

 なお、この救援輸送に入る前、An-225は長期的な改修がなされていたそうで、現地メディアによると、フライトは2018(平成30)年10月以来とのことです。

【了】

【写真】アントノフAn-225「ムリヤ」の貨物室内部

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コメント

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1件のコメント

  1. 関西弁使いとしては「ムリ(ー)ヤ」と聞く度に「無理とか言わんとなんとかしたって」と思うけど、実際にはウクライナ語で「夢」(I have a dream.の方の「dream」)が語源だそうで。
    実稼働機が1機なので、アビオニクス更新してエンジン強化した2号機以降とかなんとかならんもんかね。と思う