「新田原」ってどう読むの? 「築城」「饗庭野」ほか難読名称の航空自衛隊基地5選

多用する読み方だとうっかり間違えてしまいそう

 使われている漢字はそれほど難しくなくても、慣れた読み方ではない場合があります。

築城基地(福岡県築上町)

 築城は「ついき」と読みます。城や陣地を作ることを「築城」というため、地名を知らないと「ちくじょうきち」と読んでしまいそうです。なお基地のある築上町は「ちくじょうまち」と呼称します。

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築城基地航空祭でエプロンに展示された第6飛行隊のF-2戦闘機(柘植優介撮影)。

 築城基地の前身は、太平洋戦争中に旧日本海軍が開設した築城飛行場です。名称は、この地域の古くからの地名と、近くに築城駅(ついきえき)もあったことから名付けられたものです。近傍には旧築城村(のちの築城町)もありましたが、実際に飛行場が設けられたのは旧椎田町の方でした。

 そのため、1957(昭和32)年に航空自衛隊築城基地が発足すると、基地の住所は福岡県築上郡椎田町になります。そののち、2006(平成18)年に旧築城町と旧椎田町が合併し、現在の築上町ができたことで築上町(ちくじょうまち)にある築城基地(ついききち)となりました。

 築城基地には、航空自衛隊西部航空方面隊隷下の第8航空団などが置かれ、国産のF-2戦闘機を装備した第6飛行隊および第8飛行隊の2個飛行隊が、スクランブル任務に就いています。

経ヶ岬分屯基地(京都府京丹後市)

 経ヶ岬は「きょうがみさき」と読みます。経ヶ岬は若狭湾に突き出た丹後半島の先端で、京都府並びに近畿地方の最北端に位置します。

 航空自衛隊経ヶ岬分屯基地は、この経ヶ岬から3kmほど離れた西側にあり、日本海に面した山の頂上に設置されたレーダーサイトで、第35警戒隊が24時間365日絶え間なく周辺空域の監視にあたっています。

 なお日本海の対岸に北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)がある地理的関係から、弾道ミサイルの探知や追尾を目的にアメリカ陸軍の通信所も経ヶ岬分屯基地に隣接して設けられています。こちらの名称は「経ヶ岬通信所」といい、約150名程度の在日米軍関係者が勤務しています。

【写真】尾翼のマークがその証 新田原基地に配備されていたF-104J「スターファイター」

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コメント

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3件のコメント

  1. タイトルの新田原ですが、九州地方では原をバルと読むのはある程度理解されてると思いますが、小生が知りたいのは新をなぜニュウと読むのかが知りたいんですが、小生は新=NEWと勝手に解釈しております。それと各都道府県に基地、駐屯地があるとのことですが、奈良県には航空学校しかありません。学校は基地に含むのでしょうか?

  2. 因みに、築城基地の直近のJR築城駅の隣駅(小倉寄り)の駅名は「新田原」。
    ただしこっちの読み方は「にゅうたばる」ではなく「しんでんばる」。

    それと、築城基地の用地の2/3は実際は築上町(旧築城町)ではなく、隣接する行橋市に属する。
    こちらも多少難読で、「行橋」と書いて「ゆくはし」と発音する。市制施行時の中心地域「行事(ぎょうじ)町」と「大橋(おおはし)町」を併せたもの。

  3. 正しくは新田原(しんでんばる)だと