4文字地名ナンバー「尾張小牧」なぜできた? ふたつ目「伊勢志摩」に「幻の4文字」も

新たに創設される三重県の「伊勢志摩」ナンバーおよび、その登場まで 全国唯一の4文字ナンバーだった「尾張小牧」と、4文字の地域名表示ナンバーはなぜ誕生したのでしょうか。幻に終わった4文字ナンバーもあります。

全国唯一だった4文字ナンバー「尾張小牧」なぜできた?

 自動車ナンバープレートの新たな地域名表示として、2020年5月11日(月)から全国17の地域で、いわゆる「ご当地ナンバー」の交付が開始され、三重県で「伊勢志摩」ナンバーが誕生します。これにより、愛知県の「尾張小牧」ナンバーが、「全国唯一の4文字地域名表示」ではなくなります。

「尾張小牧」ナンバーは、いまから40年ほど前の1979(昭和54)年、登録台数が急増していた「名古屋」ナンバー地域から、愛知県の尾張地域北部が分割される形で誕生しました。珍しい4文字の地域名表示となった経緯は、当時の新聞などにも見られます。

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「尾張小牧」ナンバー。2020年4月現在、日本唯一の4文字地域名表示(2019年7月、乗りものニュース編集部撮影)。

 それによると、小牧市に自動車検査登録事務所が新設されることになり、本来であれば「小牧」ナンバーができるところ、その対象地域で小牧市よりも規模が大きい一宮市などが反対し、同じ愛知県の「三河」ナンバーにならって旧国名の「尾張」ナンバーを主張。3年にわたり争った末、当時の愛知県知事が折衷案を提示して誕生したのが、「尾張小牧」でした。

 なお一宮市は、国によるご当地ナンバーの第1弾募集に応募し、2006(平成18)年に「一宮」ナンバーが誕生しています。同じ「尾張小牧」ナンバー地域で一宮市に次いで人口の多い春日井市もこれに追随、2014(平成26)年に「春日井」ナンバーが誕生しました。愛知県では「三河」ナンバー地域だった「岡崎」「豊田」と、ご当地ナンバーが4つも新たにできた一方で、知多半島など旧尾張国を含む「名古屋」ナンバー地域は、従前のままです。

新たな4文字「伊勢志摩」 地域の団結で誕生

 一方、新たにできる4文字地域名表示の「伊勢志摩」ナンバーは、三重県の志摩半島に位置する伊勢市、鳥羽市、志摩市、明和町、玉城町、度会町、南伊勢町の7市町が対象になります。三重県内では同時に、四日市市単独の「四日市」ナンバーもできますが、「伊勢志摩」は旧国名でいう伊勢国と志摩国にまたがる、広域的な地域名表示になることが特徴です。

 伊勢志摩ナンバー協議会の事務局を務める鳥羽市の企画財政課によると、ご当地ナンバーを創設しようという案は、昔から関係自治体のあいだでしばしば浮上してはいたものの、伊勢志摩地域全体で取り組んだ2016年のいわゆる「伊勢志摩サミット」を契機に具体化、国へ働きかけたといいます。

「『伊勢志摩』という呼び名に関して、『鳥羽が抜けとるやん』という指摘は確かにありますが、いまでは『鳥羽』や『志摩』といった単独の地名よりも認知されていると思います。東京の中央省庁に営業へ行くような場合も、『伊勢志摩』地域として合同で行くケースも多いんです」(鳥羽市 企画財政課)

 加えて、ご当地ナンバーの創設には「対象地域内の登録自動車数が10万台を超えていること」あるいは「地域内に複数の自治体があり、登録数がおおむね5万台を超え、地域名表示が相当程度の知名度を有すること」といった条件があり、7市町のどこかが単独で申請したとしても、台数の面で満たせないといいます。

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「伊勢志摩」の図柄入りナンバープレートイメージ(画像:国土交通省)。

 なお、ナンバープレートは視認性も重視されますが、「伊勢志摩」4文字の視認性については、「すでに『尾張小牧』もあるので、それほど問題にはなりませんでした」(鳥羽市 企画財政課)とのことです。

 ちなみに、今回のご当地ナンバー募集に際して、4文字の地域名表示で創設を考えていた地域がもうひとつあります。新潟県の魚沼地域3市1町(南魚沼市、十日町市、魚沼市、津南町)が計画していた「雪国魚沼」ナンバーです。こちらは住民アンケートの結果、現在の「長岡」ナンバーを希望する意見が7割近くを占めたことで頓挫しました。

【了】

【画像】幻の4文字ナンバー「雪国魚沼」

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コメント

2件のコメント

  1. 伊勢志摩は中部運輸支局の三重登録事務所の当地ナンバーで尾張小牧はれっきとした登録事務所の目印だからね

    まあ尾張小牧に関しては新幹線の燕三条とバス停の三条燕の面子ですかね。

    しかしね、当地ナンバーってあまり範囲を狭めて設定すると何かと問題が発生しそうだけどね

  2. より詳しいいきさつを解説。もともと愛知県は「愛」ナンバーしかなかった。その後「名古屋」ナンバーと「三河」ナンバーに分離。「名古屋」が増えたため「小牧」ナンバーを新設しようとするも、尾張地方のドン一宮市が猛反発「三河ナンバーがあるのだから尾張ナンバーにしろ」と。これに対し小牧市が反論「あちらは三河陸運事務所だから三河ナンバー、こちらは小牧陸運事務所だから小牧ナンバーで当然」膠着状態が続いた後、県の裁定は「尾張小牧ナンバーで妥協してほしい、一宮に配慮して小牧の文字を2ミリ小さくするから」というわけで「尾張小牧」ナンバーが誕生。ただし尾張の画数の方が多いので2ミリの大小などまったくわからないというオマケがついた。その後、ご当地ナンバーが誕生した際には一宮市がいち早く離脱し「一宮」ナンバーにしたのは言うまでもない。

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