戦車の「オス」と「メス」の見分け方教えます なかには「雌雄同体」の戦車も

世界で初めて戦車を使用したのはイギリスです。ゆえに同国は「戦車の母国」と呼ばれることもありますが、戦車運用の試行錯誤から、「雄」型と「雌」型という2種類を生み出しました。どのようなものだったのでしょうか。

同一車体で武装が異なる2タイプ

 生物でもない戦車に「オス」と「メス」があるとは、なかなか考えられないことかもしれませんが、戦車の黎明期にイギリスで、ごく短期間のみ存在しました。

Large 20200526 01
イギリス ボービントン戦車博物館の館内に再現された第1次世界大戦の様子。塹壕を乗り越えようとするMk.I戦車(柘植優介撮影)。

 戦車が初めて戦場に姿を現したのは、20世紀初頭に起きた第1次世界大戦でのことです。第1次世界大戦は1914(大正3)年7月から1918(大正7)年11月まで4年あまり続き、戦車は中盤の1916(大正5)年9月に起きたソンムの戦いで、初めてイギリス軍が実戦投入しました。

 このときの戦車は塹壕突破用の秘密兵器として開発されたため、敵の強固な塹壕陣地を攻撃するために大砲を装備していました。この大砲は車体の左右に突き出た張り出し部、いわゆるスポンソンに搭載していましたが、可動範囲が狭く、攻め込んだ先で敵の歩兵などに砲の死角から攻撃される恐れもありました。

 また大砲は発射速度が遅く、近距離戦闘には向いておらず、かつ初期のものは命中精度もあまりよくありませんでした。一方、機関銃は1発あたりの破壊力こそ大砲には劣りますが、連射でき、近距離戦闘では絶大な威力を発揮します。

 そこで大砲に加え機関銃を自衛用として装備しましたが、大砲以上に可動範囲が狭かったため、大砲を降ろして武装をすべて機関銃にした戦車も作られました。

 この大砲+機関銃を積んだ戦車と機関銃のみを積んだ戦車でチームを組み、共同行動をとらせる運用をイギリスは考えます。こうして前者を「雄(Male)」、機関銃のみを装備する後者を「雌(Female)」と呼んだことで、戦車に性別が生まれました。

【写真】フランスが開発した画期的戦車 FT-17

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  3. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  4. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  5. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス