草マシマシだった2020年「総火演」 あれはなんだったの? その意味と演習本来の目的

戦車や装甲車などの車両から、文字通り草を生やした姿が印象的だった2020年の「総火演」、例年にはないそれら車両の様子に、ネット上でも大きな反響がありました。草を生やす理由と、今回そうした理由について見ていきます。

ドローン撮影が好評だったおうちで「そうかえん」 草マシマシも話題に

 毎年、富士山の麓にある陸上自衛隊 東富士演習場で行われている「総火演(そうかえん)」こと「富士総合火力演習」ですが、2020年はコロナウイルス感染症拡大防止対策のため一般公開はされず、インターネット上でのライブ配信のみとなりました。そのためか、これまで見えにくかった部分が浮き彫りになったのが、今年の「総火演」の特徴といえます。

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2020年「総火演」、10式戦車の射撃の様子。ドローンを使用したこれまでに無いアングルからの撮影で、非常に好評だったという(画像:陸上自衛隊)。

「総火演」の一般公開が始まったのは1966(昭和41)年のことでした。それ以来、一般公開を中止したのは史上初となります。またプログラム後半のシナリオに沿った「後段演習」では、車両が、大量の草を取り付ける「偽装」を施された「草マシマシ」状態で登場し、これは近年、見られなかった姿だったこともあり、SNSを中心に大きな話題になりました。

 戦車など車両の「偽装」には、敵の監視から車体の形などをごまかし、はっきりと認識させないという目的があります。訓練などで車体に草を付け、さらに土盛りの裏側などに隠れてしまうと、現役自衛官であっても、その姿を探し出すことが難しくなります。

 実戦想定の演習などでは当たり前にする「偽装」ですが、なぜ昨今の「総火演」では見られなかったのでしょうか。

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