さらば「空飛ぶイルカ」 ANAのB737-500「スーパードルフィン」商用最終便が到着
「スーパードルフィン」ラストフライトの様子は?
ラストフライトを担ったANAウイングスのボーイング737-500型機「スーパードルフィン」は、JA306Kです。1999(平成11)年に導入された機体で、2019年から「スイートピーとカスミソウ」の記念デカールが貼られています。スイートピーは「門出」「優しい思い出」、カスミソウは「感謝」「幸福」とそれぞれの花言葉にちなんだものとのことです。この機体の2020年6月13日(土)時点の総飛行時間は約4万6000時間、フライト数は4万7765回に上ります。
最終フライトとなった6月14日のNH254便は、「スーパードルフィン」とともにパイロットを退くANAの大山聖二機長が担当しました。自身のラストフライトとも重ね、次のようにコメントしています。
「福岡も羽田もファンの方々がたくさんおり、圧倒されました。『スーパードルフィン』は全般に、非常に信頼性も高く性能も良く、短い滑走路でも対応できる良い飛行機です。その飛行機に25年乗り、北海道から沖縄まで、いろんな所の景色を見られたことは良い思い出です」(ANA 大山聖二機長)。
このNH254便は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で飛行機利用の低迷が続くなか、126席が満席に。出発前の福岡空港では退役セレモニーが開かれ、搭乗者に記念品も配られました。15時ごろ羽田空港に到着した際も、ANAグループのスタッフが横断幕を持って出迎えています。
【了】
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