飛行機客室「3分で全空気入れ替え説」「空気は病院よりキレイ説」 ANAが語るその根拠

新型コロナの影響もあり、航空会社各社は機内の空気を「短い時間ですべて入れ替わる」、もしくは「病院レベル」の清潔さであるとアピールしています。どういった根拠でそれらが示されているのか、ANAの整備士が話しました。

「病院より優れている」客室空気 ANA整備士が語る根拠

 この「3分で機内の空気がすべて入れ替わる」という空調システムはどれくらい優れているものなのでしょうか。奥貫さんは病院の空調を超えるものといい、その根拠を次のように話します。

「私たちが調べたところ、病院の建物には換気設備の基準が定められているようで、感染病棟でも『1時間に12回以上』の換気ができる設備を持つよう厚生労働省が定めてます。飛行機の場合は3分に1回、つまり1時間に20回の換気ができる計算となりますので、こういった意味でも非常に優れた換気システムを飛行機が持っていることをおわかりいただけるのでは、と考えています」(ANA整備センター 奥貫 孝さん)

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報道陣に説明を行うANA整備センター 奥貫 孝さん(2020年6月15日、乗りものニュース編集部撮影)。

 ちなみに、循環する空気をろ過するために使われる「HEPAフィルター」は、ボーイング777型機の場合、8枚搭載されているといいます。その交換頻度は、整備基準で平均して2年に1回とのことで、新型コロナウイルスの感染拡大後も変更されていません。

 これは航空会社側と航空機メーカー側の綿密な協議の結果、「HEPAフィルター」はずっと微粒子をキャッチし続けることができる性能を持っているほか、厚生労働省の「ウィルスが72時間で非活性化する」というデータに基づいているとしています。

 なお奥貫さんによると、ボーイング777型機の「HEPAフィルター」は、床下の貨物スペースに設置されていますが、普段は壁に隔てられ、そこで作業する貨物作業スタッフですら見ることができないものだそうです。

【了】

【写真】貨物職員でも見られないB777「HEPAフィルター」

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