「成田愛」あふれるANAスタッフのユニーク地域貢献 「ドライブスルー弁当販売」の経緯
新型コロナで外出自粛が要請されるなか、成田市のANAスタッフが「ドライブスルーで弁当を売る」という形の地域貢献をしました。この活動が、どのように始まり、どのような経緯で大きくなったのでしょうか。
ANAスタッフも「成田市民の行動力」に驚き
新型コロナウイルスの影響で外出自粛が要請され、航空需要も大きく減退していた2020年4月から5月、ANA(全日空)グループのひとりのスタッフが、地域貢献のためユニークな取り組みをしていました。
千葉県成田市に本社を構えるANA成田エアポートサービスの総務部に所属する川上泰弘さんは、成田空港のある成田市の青年会議所のメンバーであり、地域活性化の取り組みをしています。新型コロナの影響下、その一環として行ったのが、「ドライブスルーで弁当を売る」ことでした。
平時であれば成田山新勝寺などの観光名所もあり、市内の飲食店は国内外からの観光客でにぎわう成田市ですが、新型コロナの影響は大きく人通りは激減。市内の飲食店はテイクアウト販売を進めるなど苦心するなか、会議所メンバーから、これに協力しようとの声が上がったといいます。
飲食店の弁当をドライブスルー形式で販売する企画を「なり弁スルー」と名付け、川上さんもその実行委員のひとりに。「これまでにない危機といえる状況で、自分たちの住む成田のために何かできないかと考え、すぐに行動に移すというのは、なかなかできないことなのではないかと思います」と、川上さんはメンバーの「行動力の高さ」に驚いたといいます。
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