「成田愛」あふれるANAスタッフのユニーク地域貢献 「ドライブスルー弁当販売」の経緯

最初は個人で参加した「なり弁スルー」ANAも支援した経緯は?

 ちなみに当初、川上さんはあくまで個人的に「なり弁スルー」に参加していました。個人としてだけでなく会社としてより大きな支援をしたいと考えた川上さんは活動について会社に相談したところ、会社側はこの活動に賛同。ANA成田空港支店として協賛し、ANAオリジナル紙飛行機やANAグッズの販売に加え、社内ポータルサイトで購入を呼びかけるなどの協力をしました。

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「Zoom」でインタビューに応えるANA成田エアポートサービス兼ANA成田空港支店の川上泰弘さん(2020年7月7日、乗りものニュース編集部撮影)。

「なり弁スルー」はこれまで計5回行われ、徐々に認知度も高まり売れ行きも好調に。回を重ねるにつれ、家族連れの利用者も多かったことから、オムライスやお好み焼きといった子どもも食べやすいメニューなども取り入れるなど工夫も凝らしたとのことです。

 航空会社が弁当販売に協力するというユニークともいえる取り組みですが、川上さんは逆に励まされることもあったといいます。

「お客様から掛けられた『がんばってください』の一言で疲れが吹き飛びました。街の飲食店や地域の方々を応援するための企画なのに、自分たちが応援されたことは一番印象に残っています。先ほど言った行動力がある人も多いのですが、成田市は温かい人が多いイメージですね」(川上泰弘さん)

 なおこの「なり弁スルー」、感染対策も徹底していたとのこと。スタッフのマスクや手袋の着用のほか、待ち時間にメニュー表を利用者が回覧する方式ではなく、スタッフがメニュー表を持って利用者の車内から見えるようにすることで、「お弁当とお金の受け渡し以外、接触をしないように」工夫したといいます。

【了】

【写真】「なり弁スルー」一番の人気メニュー

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