いろいろスゴイJAL「重整備」独占取材! 所要時間や「見られては困る」その裏側とは…

整備の難しさとは 「利用者の声」を反映した行動も

 このほか重整備では、脚をしまったり出したりする試験も実施されるとのこと。機体をジャッキアップしたのちテストが行われ、格納される際の形状や秒数、格納したサインがコックピットに伝わるかもチェックされます。

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JALエンジニアリングの五鬼上泰樹さん(2020年6月、乗りものニュース編集部撮影)。

 なお、プロの航空整備士の難しさを、JALエンジニアリングの整備士、五鬼上(ごきじょう)泰樹さんは次のように話します。

「旅客機には何万というパーツがあるものの、実はあまり同じものはないのです。同じモデルであっても、製造番号や機内の仕様によっても違うものもあります。そのような中マニュアル通り決められた所に決められたようにつけるのは、意外と難しい作業なのです」(JALエンジニアリング 五鬼上泰樹さん)

 飛行機の安全性を守る番人ともいえる整備士ですが、実は安全性はもちろんのこと、利用者の声に耳を傾けることも多いとのこと。たとえば機内のエンターテイメントについても、利用者の声をもとに修理や改修を行うなど、快適性についても常に向上できるよう「やれることはやっていく」としています。

【了】

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