悪路走破の技を磨け! 陸自第1師団偵察用オートバイ競技会 頂点をかけた男たちの戦い

首都圏を担任エリアとする陸上自衛隊第1師団において、令和への改元後、初となる偵察用オートバイの競技会が行われました。自動車やトラックでは行けない悪路や狭隘路を2輪で走破する技術を競い合いました。

偵察オートバイは軽快さがウリ 戦闘だけでなく災害派遣でも活動

 偵察用オートバイは、その名のとおり偵察活動のほか、伝令のような部隊間の連絡などにも使います。全国に15個ある師団および旅団の偵察隊のほかに、戦車部隊や、他国でいう歩兵に相当する普通科部隊、砲兵に相当する特科部隊、工兵に相当する施設科部隊などにも、情報収集や連絡用として少数ずつ偵察用オートバイが配備されています。

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タイヤを乗り越えるためにウィリーするオートバイ隊員(2020年6月、中野英幸撮影)。

 最近ではドローン(UAV)も情報収集に多用されていますが、活動時間の長さや隠密性などの面で、隊員(兵士)が直接情報収集する必要性はまだまだ変わらないようです。オートバイはほかの車両と比べると防御力の面では劣り、燃料タンクもコンパクトなため単独での航続距離も短いですが、小柄であるがゆえに隠密性が高く、ほかの車両が入っていけないような狭小地を走り抜けることができます。

 また小柄で軽量なため、輸送ヘリコプターよりも小さなUH-1J汎用ヘリコプターに載せることも可能、川や海であっても、近距離であれば手漕ぎボートで運ぶことができます。

 この機動力の高さこそ、ほかの車両にはないオートバイ特有のメリットといえるでしょう。その点で、馬に乗って長距離を走り回る、昔の騎兵と似た性格ともいえるのかもしれません。

【了】

【写真】思わずガッツポーズも! ダートコースに悪戦苦闘する隊員たち

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