40年前のモデルがいまも新車で!? ロシア製SUV「ニーヴァ」 注目され続けるワケ

ロシアでは荒野を駆ける生活の足

 1970年代から基本構造は変わっていない「二ーヴァ」ですが、フレームとボディーが一体のモノコック構造や、サスペンションのコイルスプリング、悪路でのタイヤの空転を防ぐデフロック機構を採用するなど、その走りは本格的で、40年前としては先進的なクルマだったとルパルナスは話します。

 そもそも「NIVA」はロシア語で「畑」や「原野」といった意味です。現在、本国ロシアでは新車で70万円台から販売されています。

「日本だと『二ーヴァ』は趣味のクルマでしかありませんが、ロシアでは、マイナス20度以下の荒野で使われる生活の足です。ほかの車種は現代的にアップデートしても、庶民が手の届くクルマとして、これだけは変わらず売り続けているのです」(ルパルナス)

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モンゴルでは警察車両に採用(画像:LADA)。

 ただし、故障はつきもののようです。アフトヴァースには現在、日産・ルノーの資本が入っており、品質も上がってはいるそうですが、それでも「何で新車なのにこんな故障が?」というケースも少なくないとか。

 ルパルナスでも乗り出し前やアフターの整備に力を入れてはいるものの、そのような故障があることはあらかじめ顧客に伝えているといい、「構造が単純なぶん整備もしやすいですが、カッコだけでは乗れないクルマです」と話します。

【了】

【写真ギャラリー】ラーダ「ニーヴァ」3ドア、5ドア、車内

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