はみ出すN700系 深夜の東海道新幹線で行われた「特殊収容訓練」

2本しかない線路に3本の列車が停車 どうやって!?

 このたび東海道新幹線の新富士駅で行われた「特殊収容訓練」では、その「渡り板」訓練のあと、ホームのある線路へ、ホームからはみ出る形で2本の列車を停車させ、2本それぞれの列車から乗客をホームへ降ろす、という訓練も実施したそうです。

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いつもならもう列車が終わっている午前0時過ぎの新富士駅(2020年7月17日、恵 知仁撮影)。

 最終的にこの「特殊収容訓練」により、通過線に1本、ホームのある同じ線路に2本の列車が停車しているという、これまた珍しい光景が出現していたようです(3本の列車を新富士駅にふたつある上り線に収容)。

 自然災害などで列車が長時間止まると予想される場合に、乗客が長時間車内に閉じ込められる状況を避けるため実施されている訓練で、JR東海ではこのような、実際の営業線と営業車両を使ったより実践的な訓練を毎年実施。各部署から社員らが参加し、各部署でその経験を生かせるようにしているといいます。

【了】

同じホームに2本の新幹線が停車!? 実際の「特殊収容訓練」を写真で見る!

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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