ボンネットバスにまさかのEV!? レトロさそのままに進化 目的はエコにあらず

埼玉県川越市で日本唯一の「電気ボンネットバス」が走っています。昔のバスに見られたボンネットのあるレトロなスタイルを、環境に優しい電気バスを改造して再現したというもの。ただ、導入目的は単なる「エコ」ではありません。

ボンネットの中身は? EV化のメリット

 前出のとおり、従来のディーゼル式のボンネットバスではボンネット内にエンジンが配置されていましたが、今回の電気バスでは車体後部にモーターがあり、ボンネット内には電池の一部が入っているそうです。

 車体デザインは、レトロな建物が多く残る「蔵の街」川越に配慮したものだといいますが、全国で少しずつ導入されている電気バスの多くは、「最新」かつ「環境に優しい」をウリにしており、「レトロ」な表現は異色といえます。イーグルバスの谷島 賢社長によると、既存のボンネットバスが年数を経て置き換えが必要になったということだけでなく、「やはり、これからは電気」という思いから導入したのだとか。

Large 20200823 01
青い車体も導入(画像:イーグルバス)。

 まずサービス面では、排気ガスがなく停車中のアイドリングストップが不要なことから、エアコンが止まることもなくなるといいます。また、ギアの概念がない無段変速であるため、シフトチェンジにともなうショックもなし。「路線バスはこまめに停車と発進をくり返すため、ギア回りの負担が大きいのですが、それも軽減できます」と谷島社長は話します。

「ディーゼルのバスと比べて部品数が圧倒的に少ないですし、オイルなどもなくなります。バスの場合、故障の多くはオイルに絡むもので、オイルまみれになることが、整備士のなり手不足にもつながっています。電気バスになることで、根幹からいろいろ変わります」(イーグルバス 谷島社長)

 このように、電気ボンネットバスの導入は、トータルでの整備コスト削減を見込んだものだそう。また、将来的に自動運転となった際にも、EVのほうがそのシステムを取り入れやすいといい、導入の拡大も検討しているそうです。

 ちなみに値段は1台およそ5000万円ですが、これは、利用者から要望の多かった「PASMO」などの交通系ICカードに対応するための費用も含んだ価格だといいます。

【了】

【写真ギャラリー】電気ボンネットバス車内/車体ライトアップ時

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. エンジンを後部から前部?そんな改造申請の構造変更あったかな?

    マイクロバスでリヤエンジンとなると日野リエッセ?先代のRB型か?

    ん〜、NISSANシビリアンならキャブオーバー登録で元から前部エンジンなんだけどな。

    有り得る改造としては運転席を前軸後ろに移してボンネット形状を形成する車枠の構造変更しか思い浮かばないけどな。

    それならペラシャフトなどの改造も無く可能だけど、ボンネット形状を形成するに原動機を前に移すとなると相当な補強と特別な部品が必要になるけど?

記事ランキング

  1. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  2. 「断固たる措置を講じる」首都高公式ブチギレ! 「公平性を著しく損なう」非常識ドライバーに“鉄槌”…一体何が?
  3. 「知らなかった!」SNSで話題に 高速道路の“2つ並んだ赤い三角コーン”、実は超重要な「ある合図」だった! NEXCO公式が投稿
  4. 神奈川県警の“バイクは自転車レーン走るな”投稿にツッコミ殺到! 「自転車にも車にもバイクにも迷惑です」…何が問題に?
  5. 史上最大の軍艦より135mもデカい!? 旧海軍「大和」を凌ぐ『エースコンバット8』の新ボス「陸上戦艦」の衝撃スペックとは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号