レーダーに見るイージス・アショア断念の善後策 その切り札「AN/SPY-6」とは?

いわゆる「イージス艦」における戦闘システムの根幹をなすといえるのがレーダーです。最新レーダーと最新システムの組み合わせで、既存の同型艦に比べ戦闘力が飛躍的にアップするとか。カギとなる「AN/SPY-6(V)1」に迫ります。

アメリカ海軍艦艇の「目」たるAN/SPY-6ファミリー

 AN/SPY-6(V)1は「RMA(Radar Modular Assembly)」と呼ばれる、送受信モジュールを複数個組み合わせてレーダー・アレイを構成する仕組みとなっており、AN/SPY-6(V)1は37個のRMAでレーダー・アレイを構成しています。

Large 20200821 01
バージニア州ワロップス島のアメリカ海軍水上戦闘システムセンターで試験中のAN/SPY-6(V)2レーダー(画像:レイセオン・テクノロジーズ)。

 さらにレイセオン・テクノロジーズは、9個のRMAを組み合わせたレーダー・アレイを回転させるAN/SPY-6(V)2と、同じく9個のRMAを組み合わせたレーダー・アレイを艦の3か所に固定配置するAN/SPY-6(V)3という、ふたつの派生型レーダーを開発しており、前者はアメリカ級強襲揚陸艦の3番艦以降、サン・アントニオ級ドック型揚陸艦の13番艦以降に搭載されるほか、2020年8月現在、ニミッツ級原子力空母が搭載しているSPS-48/49対空レーダーとの交換も決まっています。また後者もジェラルド・R・フォード級原子力空母の2番艦以降と、新たに建造される新型フリゲート「FFG(X)」への搭載がそれぞれ決定しています。

 レイセオン・テクノロジーズは、24個のRMAを組み合わせたAN/SPY-6(V)4という派生型レーダーも開発していますが、このレーダーも「マスティン」など43隻が就役済みのアーレイ・バーク級フライトIIA仕様艦のうち15隻に、現用のAN/SPY-1の代わりに搭載されることが決まっており、今後、就役するアメリカ海軍の水上戦闘艦のほとんどは、AN/SPY-6ファミリーを搭載することになります。

【写真】現物はというと…やはり六角形なAN/SPY-6(V)1の「レーダー・アレイ」

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス