複葉機U-2の朝鮮戦争 ひと晩でMiG-15半年分の戦果! 時代遅れの軍用機はどう戦った?

ジェット戦闘機同士の空中戦が繰り広げられた朝鮮戦争ですが、一方で時代遅れすぎる複葉機も投入されていました。この複葉機が、最新ジェット機よりも戦果を上げたという、ウソのような本当のお話があります。

ひと晩でMiG-15半年分以上の働き! U-2が上げた大戦果とは?

 U-2には、夜間爆撃を行うための効果的なレーダー照準装置などはありませんから、通常は2発搭載した50kg爆弾が何かにダメージを与えることはなく、大きな音を発生させ安眠を妨害するだけの「嫌がらせ爆撃」に過ぎませんでした。

 深夜に突然叩き起こされる国連軍兵士は、U-2の爆撃を「チャーリーの寝小便見回り」と呼び嫌っていましたが、1951(昭和26)年6月17日午前1時ごろに北側から飛来した「チャーリー」は違いました。灯火管制が不十分だったためU-2の乗員は水原(スウォン)飛行場を発見。そして駐機場に対して50kg爆弾を1発、投下したのです。この爆弾は見事F-86へ直撃しこれを完全に吹き飛ばし、生じた破片によって4機を大破させ、4機に軽度の損傷を与えるという、「かいしんのいちげき」となりました。

 アメリカ空軍にとって、わずか一夜にしてF-86を9機撃破された事実は大きなショックでした。この時点において韓国と後方の日本にあったF-86は90機に満たず、1割を損失してしまったのです。また1950年12月にF-86を初めて実戦投入してからこの日までに、F-86の空戦による損害はたった2機に抑えられていました。F-86だけに限れば、複葉機U-2による嫌がらせ爆撃の戦果が、MiGによる戦果を大きく上回ったのです。

【写真】同名だけど似ても似つかぬ 「ドラゴンレディ」ことアメリカ空軍のU-2

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コメント

1件のコメント

  1. '80年代に韓国の東海岸に行ったら、公共機関に(Po-2の後継機である)An-2の絵入りのポスターがありました。翼が2つ、夜中に光も出さずに侵入、などと書いてありました。実際に飛来したことがあるらしいです。ですが調べたらさすがにレーダーに映らないということはないようで…

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