種山雅夫(元航空科学博物館展示部長 学芸員)の記事一覧
Writer: 種山雅夫(元航空科学博物館展示部長 学芸員)
成田空港隣の航空科学博物館元学芸員。日本初の「航空関係専門学芸員」として同館の開設準備を主導したほか、「アンリ・ファルマン複葉機」の制作も参加。同館の設立財団理事長が開講した日本大学 航空宇宙工学科卒で、航空ジャーナリスト協会の在籍歴もある。
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三式戦闘機「飛燕」は「“ぴえん”な機体」だったのか 実は革新的だった設計 その紆余曲折
三式戦闘機「飛燕」は大きな活躍をできずに終わってしまったため、近頃流行している「ぴえん」という言葉とかけごく一部で「“ぴ”えん」と称されることもあります。実際どうだったのでしょうか。
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「ジャンボ・ジェットにそっくり過ぎるプロペラ機」なぜ誕生? 傑作機「DC-4」魔改造 その目的
「ジャンボ・ジェット」の名で親しまれるボーイング747は、胴体前方が盛り上がった形状が特徴です。ただ747デビュー以前、レシプロ機でも似たような形状を採用した航空機がありました。
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鼻先シャキーン!! 三沢に飛来の珍改造「ボーイング727」なぜ誕生 トンガリは戦闘機譲り
日本では、かつては国内で飛び廻っていましたが、今ではほとんど見ることがなくなってしまった「ボーイング727」。世界にはこの機をベースに「鼻をとがらせる」改造を施し、運用を続ける機があります。どういったものなのでしょうか。
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「21世紀のコンコルド」設計変更ナゼ? “胴体太らせて効率UP理論”とは ジャンボ747に先例
アメリカのブーム社が開発中の超音速旅客機「オーバーチュア」が、大きな設計変更を実施。胴体が不均一に太くなったのです。このウラにあるのが、「エリア・ルール」という理論です。
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ソ連の元祖「エンジン尻ジェット旅客機」どう生まれた? ツポレフ屈指のヒット作Tu-134とは
59年前の7月29日、旧ソ連のジェット旅客機、「ツポレフTu-134」が初飛行しました。同国の旅客機のなかではヒットを記録したこの機ですが、その開発経緯は西側の新型機とは少々異なります。
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「旅客機=丸い窓」誕生のきっかけにも? 世界初ジェット旅客機「コメット」が残した功績とは
73年前の7月27日、世界初のジェット旅客機として知られるデ・ハビランドDH.106「コメット」が初めて空へと飛び立ちました。この機は、あらゆる意味で、民間航空の歴史に大きな足跡を残したモデルといえるでしょう。
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韓国で初飛行KF-21の「戦闘機世代分類問題」でも争点に? 「ウエポン・ベイ」の歴史とは
初飛行を果たした韓国の戦闘機、KF-21の「戦闘機世代分類問題」における、ひとつのポイントとなっているのが、「ウエポン・ベイ」という機構です。どのようなもので、どのような歴史があるのでしょうか。
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話題沸騰の超巨大「空飛ぶホテル」は実現できるのか “飛行機に原子炉”は過去に実績アリ?
動画サイトでアップされ、世界で話題を呼んでいる飛行機型の超巨大ホテル案「スカイ・ホテル」、実現する可能性はあるのでしょうか。そのキモとなる「原子力」の面から探っていきます。
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JALはなぜ“ボーイング一強”になったのか 近年の「脱・ボーイング」は半世紀前の再現?
JALは、これまでボーイング社のモデルを“一強”と呼べるほど重用してきましたが、それが近年変わりつつあります。ここまで同社の使用メーカーの選定はどのような推移をたどってきたのでしょうか。
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「ANA」なぜ呼び名たくさん? エイ・エヌ・エー/アナ/全日空…更に惑わす便名「NH」
航空会社の「ANA」は、その呼び方が一筋縄ではいかないエアラインといえるでしょう。たとえば「アナ」「エイ・エヌ・エー」「全日空」、便名を示すコードは「NH」…なぜなのでしょうか。