米海軍“奇抜なフォルム”の艦から「ミサイルの代わりになる兵器」を初めて発射! 攻撃の方法そのものが変わるかも?
アメリカ海軍は2025年12月18日、初めて海上の艦艇から一方向攻撃型ドローンの発射に成功したと発表しました。
一方向攻撃型ドローンの発射に成功
アメリカ海軍は2024年12月18日、海上の艦艇から一方向攻撃型ドローンを発射することに初めて成功したと発表しました。
発射実験はアラビア湾で実施され、インディペンデンス級沿海域戦闘艦「サンタバーバラ」から、ドローン発射用のロケット補助離陸装置を使用して行われたとされています。
中東地域を担当するアメリカ中央軍は12月3日、アメリカ軍として初となる一方向攻撃型ドローン部隊を中東に配備したと発表しています。アメリカ軍が開発したこの一方向攻撃型ドローンは、長い航続距離を有し、カタパルト、ロケット補助離陸、移動式の地上・車両搭載システムなど、さまざまな方式での発進が可能とされています。
今回の発射を担当したのは、アメリカ第5艦隊の無人・自律運用任務部隊である第59任務部隊で、司令官のカート・レンショー中将は、「このプラットフォームは、地域の海上安全保障と抑止力を間違いなく強化するでしょう」と述べています。
なお、一方向攻撃型ドローンとは、イランで製造されている「シャヘド136」のように、自律行動も可能な自爆型ドローンを指します。これらの兵器は、比較的低コストで効果的な地上攻撃能力を有する点が大きな利点であり、実戦ではロシア軍がウクライナに対するインフラ攻撃などに使用しています。
このタイプの兵器は、巡航ミサイルや弾道ミサイルの発射能力を持たない艦船であっても、簡易的なカタパルトや補助ロケットを用いることで発射可能という利点があります。今後は使用機会が増えることが予想されており、アメリカ国内でも新型機の開発が相次いでいます。
ちなみに、ドローン発射を担当したインディペンデンス級は、3つの船体に分かれた「トリマラン」式の艦で、かなり特徴的な見た目をしています。





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