「一般道で最高速度80km/h」なぜ実現? 自動車専用道でなく青標識で無料 栃木の「日本初」

「速度規制基準の見直し」以前に引き上げ なぜ実現?

 栃木県県土整備部によると、宇都宮北道路、鬼怒テクノ通りとも「地域高規格道路」に該当し、もともと自動車専用道とほぼ同じ設計で80km/hに対応しているといいます。日本初の事例になった宇都宮北道路は2003(平成15)年に開通。ほぼ全区間が高架で信号がなく、事故履歴もほぼなかったことから、2年後に80km/hへの引き上げが実施されたということです。

 この引き上げを実施した栃木県警交通規制課によると、開通当初から「いい道路なのになぜ60km/hなのか」といった声もあったとか。地元や道路管理者、警察庁とも協議して、引き上げが妥当と判断されたといいます。

「宇都宮北道路は自動車専用道ではありませんが、原付や自転車は通行できないなど、それに準じた規制を実施しています」(栃木県警交通規制課)とのこと。鬼怒テクノ通りについては、宇都宮北道路の実績もあり80km/hになったそうです。

 警察庁は2006(平成18)年度から2年をかけて一般道の規制速度のあり方について研究を進め、2009(平成21)年に速度規制基準を改定。設計速度60km/h以上、ほかの道路と立体交差、上下線の分離、歩行者・軽車両・原付の通行止めといった要件を満たし、走行上の危険因子が少ない「自動車の走行性を重視した道路」については、規制速度を原則70km/hないしは80km/hとしました。これ以降、全国で最高速度の見直しが進んだのです。

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最高速度80km/hの国道1号「浜名バイパス」。もと有料道路で、奥に緑の案内標識が見える(2020年9月、乗りものニュース編集部撮影)。

 一方、宇都宮北道路で80km/h引き上げが実施されたのは、この基準ができる前のことです。

 栃木県警交通規制課によると、当時の記録は残っていないそうですが、2005(平成17)年頃から速度のあり方に限らず警察行政の規制緩和の動きがあり、そうしたなかで決まったのではないかといいます。宇都宮北道路の最高速度引き上げ当時は、「思い切った規制緩和をしてくれた」「事故があったらどうするんだ」など、賛否両論あったそうです。

【了】

★★高速道路は「120km/h時代」 引き上げ予定5区間の地図★★

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コメント

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2件のコメント

  1. 自動車専用道路ではないけど歩行者自転車原付を通行止めにしている。
    庶民感覚で見ると何だかスゲー矛盾に聞こえる表現ですよね。

    • 自専道にするには、色々と法律の手続きや予算をどうするかとか、道路管理者の面倒くさいルールがあるからでは。
      まあ、どっちにしろ庶民には小難しい話ではありますが。