戦闘型無人機の世界シェア 中国が他を圧倒のワケ カフカスの軍事衝突ではトルコ製飛ぶ

戦闘能力を持った無人機が急速に広まるなか、その世界市場のシェアは中国、次いでトルコが大きく占めていると見られます。いち早く実用化していたはずのアメリカやイスラエルでないのには、「お国柄」ともいうべき理由がありました。

世界市場のシェア首位は中国 次いでトルコ…なぜ?

 UCAVのパイオニアは、やはりアメリカとイスラエルです。しかし両国のUCAVは、先進国においての採用例は豊富ですが実のところあまり普及しておらず、輸出市場シェアの1位は中国、それに次いでトルコであると推定されます。なぜ中国やトルコのUCAVが市場を制しているのでしょうか。

 まずアメリカとイスラエルですが、両国の国民、特にアメリカについては非常に人権意識が高く無差別なUCAV機の販売には慎重であるという点で、UCAVセールスにとっては足かせとなっています。いますぐにでもUCAVを導入したい国々とはつまり、内戦や戦争状態であるため、これらの国々に対しては安易に武器を売らない(売れない)のです。

 逆に安定した社会で人権意識の高い、アメリカと同じ価値観を共有する国に対しては積極的に販売するものの、日本をはじめとした先進諸国はこの種のUCAV導入の必要性を認めつつも、それこそ明日にでも必要とする国々のようには急いでいない状況にあります。

Large 20200930 01
最も売れているUCAVのひとつ、中国の彩虹4型(CH-4)無人機。性能面ではほぼMQ-1「プレデター」に匹敵し、見た目も非常にそっくり(関 賢太郎撮影)。

 一方で内戦中の国であっても、お金さえ支払えばUCAVを購入できる相手が中国などです。そのため中東やアフリカの内戦国は、中国の翼竜I型、翼竜II型、彩虹3型、彩虹4型、彩虹シリーズやその亜種、そしてトルコ製のアンカS、バイラクタールTB2などアメリカやイスラエル以外のUCAVを購入し、そしてそれらは積極的に実戦投入され、その姿もよく目撃されています。

【写真】無人機もステルス機ぽいフォルムへ ボーイングが開発中の無人実証機

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. 完全に人権に配慮している武器なんてそう多くはないでしょう。 

    アメリカは中距離核削減条約を破棄した。それはまだしも、イスラエルに至ってはパレスチナに無益なロケット攻撃をたびたびしかけて死者も出ている。 

    この2国を指して人権の擁護者といえる発想が出てくるのは自分たちだけだろう。

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス