「東京BRT」運行開始 連節バスもデビュー 新機軸はバス内外のほか「バス停の下」にも

バス乗り場の「縁石」に注目

 バスはおもに、虎ノ門と臨海部を結ぶ環状2号線を経由して走りますが、新橋の乗り場はそこから少し入った、ゆりかもめ新橋駅の裏手にあり、どちらかといえば汐留に近い場所です。

 環状2号線に戻り、隅田川を渡ると側道へ入ります。高架下にあるのが「勝どきBRT」のバス停で、都営大江戸線の勝どき駅から徒歩で5分ほどのところに位置しています。ここを出るとバスは左折、東京メトロ有楽町線の月島駅付近まで走り右折、朝潮運河を渡って、終点の晴海BRTターミナルへ到着します。なお新橋方面行きは勝どきBRTまでのルートが異なります(晴海通り経由)。

 晴海BRTターミナルは、柵で囲まれた広大な敷地の中央付近に、バスの待機場と降り場、乗り場が設けられています。東京BRTの親会社である京成バスによると、ターミナルの両サイドの敷地は、オリパラ関係車両の基地になるといい、大会開催時には選手の送迎バスなどがズラリ並ぶとのこと。なお、現在の晴海BRTターミナルは暫定的なもので、大会終了後に本運行が開始したのち、やや移設される予定だといいます。

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全長約18mの連節車(2020年10月1日、中島洋平撮影)。

 東京BRTの新機軸は、この晴海のバス乗り場にも見られます。それは、バス停の下の「縁石」です。

 車両を極力、乗り場に近づけて停車させ、車両との隙間を小さくするよう、縁石の接地面が若干えぐられた形になっているのです。さらに、バスの中扉がくる位置は縁石の上が若干盛り上がっていて、乗降時には際にバス車内の床と「面(つら)が合う」(京成バス)ようになっているのだとか。車いすなども乗りやすいそうです。

 東京BRTは今後、プレ運行(2次)で豊洲やお台場へ、本格運行時はさらに晴海ふ頭方面へと、運行区間を順次拡大する予定で、連節車をはじめ、車両も増備していくといいます。

【了】

★★行先表示器で時刻表示、コンセント、縁石…東京BRTの新機軸を写真でチェック★★

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コメント

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3件のコメント

  1. 連接バスの登場は、他の半端な需要予測の構想上の地下鉄計画に一撃となりそうですね。

  2. 行先表示器の発車時刻表示は京阪バスや高槻市営バスが既にやってますな……。

  3. すさまじいチープさ
    地下鉄つくりたいんだね