大分のホーバークラフト復活へ一歩 運航事業者が内定…なぜタクシー会社に?

肝心のホーバー、どう調達する?

 第一交通産業も、「これからが本番」というホーバークラフト復活計画。大分県は、「まず事業所を立ち上げていただいたうえで、ホーバークラフトの訓練を行っていく必要があります。その前に、造船会社も決めなければなりません」と話します。

 前出の通り、すでに国内でホーバークラフト航路はなく、唯一のメーカーだった三井造船(現・三井E&S造船)も生産を取りやめています。いまから国内メーカーに製造を依頼するのは、安全面でも現実的ではないとのこと。

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かつての大分ホーバーフェリーの客席から(2009年10月、恵 知仁撮影)。

 イギリスには船員の訓練まで実施している船舶メーカーがあるとのことですが、「本当に世界でその1社だけなのか、広く探したうえで入札をかけます。現地へ行く、あるいは大分まで指導員に来てもらうかして、船員の訓練を行っていくこととなるでしょう」(大分県交通政策課)といいます。

 大分県はホーバークラフト航路について、2023年をめどに運航したい構えです。

 ちなみにホーバークラフトの操船は、大分県の担当者が経験のある人に聞いたところ、「船を運航するというより、ヘリコプターでホバリングをしているような感覚」なのだそうです。

【了】

【地図】こりゃ海を通りたくなる かつての大分市~大分空港ホーバークラフト航路

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コメント

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4件のコメント

  1. ホーバークラフトは宇高と香港で乗りました。 
    第一さんは多角経営で有名ですね。

  2. ウクライナあたりから、最大の揚陸用ホーバー、ポモルニク級を調達してくれたらうれしい♪

    …ムリだって。

  3. まぁ港が不要という利点は理解するがホバーなんざオワコンだろ
    高速船なら川重のジェットフォイルでいいじゃないか
    最近生産再開したことだし

  4. ホーバークラフトはオワコンだったのですか。たぶんジャッキー・チェンのせいだな。