「東京ICまで50分」渋滞時はより長く? 所要時間情報が精度アップ ETC2.0活用

渋滞時は特に、実際より所要時間が短く出ていたようです。

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高速道路における所要時間情報の算出方法のイメージ。新たにETC2.0のデータを活用する(画像:NEXCO中日本)。

 NEXCO中日本は2020年10月28日(火)、高速道路上の情報板において、ETC2.0の走行データを活用した所要時間情報の提供を開始しました。

 本線上で「東京まで50分」などと表示する所要時間情報は、これまで、2km間隔で路面に埋め込まれた車両感知器で計測した走行速度をもとに算出してました。しかし、渋滞時など車両の停滞や発進・停止が頻発する箇所では、正確な速度の計測が難しく所要時間の精度が低下する場合がったそうです。

 今回は、ETC2.0車載器を搭載した車両の位置や速度などのデータを200m間隔で自動的に取得し蓄積、よりきめ細やかな速度変化の情報を反映した所要時間を算出できるようになったといいます。

 東名高速で所要時間の精度を検証した結果では、非渋滞時には車両感知器とETC2.0のデータでほぼ同等の精度だったものの、渋滞時は車両感知器の情報による所要時間が短く出ていました。資料からは、実際の所要時間が90分以上のところ、70分以下と出ていた時間帯もあったようです。対してETC2.0のデータは、実際の所要時間と同程度であったことがわかっています。

【了】

【画像】渋滞時の所要時間表示は実際とかけ離れていた? 検証結果

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